第2話 羽生真里亜

羽生さんは陽気な人だった。明るくてクラスでも人気があった。

僕がこの人に恋をしてから人生が何か前向きになっていた。

なにか、本能的にやる気が出てくるのだ。

人は近くに誰か異性がいると支えになるというのは本当だと思える。

自分に対してのいじめもいつの間にかなくなっていた。

羽生さんが声をかけてくれる。


羽生真里亜:「宿題できた?」


大平純:「まだ。お、教えてあげようか」


羽生真里亜:「教えるってなにを?Hの仕方?」


羽生さんは挑発的だった。

しかし、自分にはHというものはよくわからない。


羽生真里亜:「Hというのはキスよ。キス。」


羽生さんもHの正体はキス程度だと思っている。


大平純:「キスって鳥?」


小学生ながらの真面目な間違えである。


羽生真里亜:「純君。今日。一緒に帰ろ。」


大平純:「いいよ。」


と、今日から仲良く2人で帰っていった。








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