【目、耳、口、心】

みみくちこころ


目はなにを視るために?

口はなにを伝えるために?

耳はなにを聞くために?

心はなにを感じるために?

もう目も口も耳も心もいらない

なにも見えなくていい

なにも伝わらなくていい

なにも聞こえなくていい

なにも届かない

なにも届けられない

なにも伝えられない

理解出来ない

理解させられない

理解されたいと思うのは罪なのか?

理解したいと想うのは罪なのか?

救いたいと想うのは罪なのか?

俺は救われたいとは思わない

理解されないなら理解されないままがいい

勝手な解釈で理解したふりをして俺をねじ曲げないでほしい

それは俺じゃない

俺の言葉じゃない

俺の想いじゃない

俺の考えじゃない

もうなにもしたくない

そう思ってもそれが出来ない

俺は俺だけのためにいるわけじゃない

俺だけのためにいるならもういない

ずっと前に死んでいる

自分で自分を殺すのではなくなにかをするために死んでいる

俺が孤独ならどれほど救われただろうか?

人が単独ならどれほど救われただろうか?

人は一人じゃないから独りになる

独りになりたい

独りになりたい

独りになりたい

本当の意味で独りになりたい

孤独が欲しい

孤独が恋しい

孤独が愛しい

孤独だけが俺にやさしい

人の愛もやさしい

それでも人の愛では俺を包むことが出来ない

孤独だけが俺を包むことが出来る

人は好きだ

人が嫌いだ

人を愛した

人を憎んだ

人として人を認めた

人として人を否定した

人がいるだけで孤独になれない

思い出が邪魔をする

孤独になれない

孤独になれない

孤独になれない

なにもいらない

もうなにもいらない

視えなくていい

伝わらなくていい

聞こえなくていい

感じなくていい

ただ孤独になりたい

ひとりになりたい

自分以外に誰もいない俺だけがいるどこかで俺と一緒にひとりになりたい

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