◇第45話◇明日はどっちだ
週末過ぎて週明け。
相変わらず胃痛に加えて頭痛に悩まされたまま、週末はおしまい。
耳ギレは、なかなか治ってくれない。
◆
末っ子落ち着いたかなと思ったら、入れ替わりに次男が……。
この繰り返し、暫く続くんだろうなぁ。
きっと、これは魂が形創られていく為に必要な試練のようなもの。
わかっているつもりでも、親としてちゃんとしてやれている自信は無いし、失敗失言の類も数限りない。
ただ、よく無駄な経験はないって言うけど、それは言えてるかもって思う。
考えること、想うことは時にとてもシンドイけど、のた打ち回って苦しんで見えてくることも確かにあるから。
◆
何もかもが痛くて苦しいばかりで息も絶え絶えで。
その度に ” あと一回だけ辛抱 ” って、そこは諦めの悪さ。
もう限界って台詞、何度心の中で叫んだことかワカラナイ。
アンタの ” もう限界 ” は何度あるんだよ!って、思わず自分にツッコミ入れたくなるほど。
でも幽体離脱しそうな打撃でも、生き地獄……ってこれ?とか、ダウン寸前ボクサーみたいにボコボコになっても、臆病モノ、小心者の有り難さ。
その時、抜け殻だろうと生きる屍だろうと、生きる事を止めずにいれば、どしゃ降りも、いつか小雨に変わる。
時には、うっすらだが陽も射す。
すぐにまた、暗雲立ち込めてくるにしてもね。
そうして生きてきたし、これからもそうして生きていくんだろう。
◆
今日も朝から胃はズキンズキン。
どうか、うまくいってくれますように。
無事に子供らを送り出したら、少々区役所関係など、まわってこないと。
本当は出かけずに済めばいいんだけど、そうもいかない。
それも一度では済まないだろうから、余計気が重い。
家の電話にも出る気になれず。
メールのお返事も止まってる。
とにかくシンドイ。みんな、ごめんね。
ちょっとだけ待ってて。
そういえば風呂にも暫く入ってない。
真夏ほどではないけど、特に髪がすごいことになってるので朝一で子供ら無事に送り出したら、シャワーだけでもして髪と顔、身体洗おう。洗いたい。
さすがに少し冷えてきたから、できれば湯船につかりたいところだけど、それすると出かける前に枕とオトモダチになって動けなくなるから我慢。
◆
ああ、もう朝だ。
今日がまた、始まる。
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*この頃のこと*
ただ、ただ
溺れるように犬掻きしながら、どうしたらいいのかとか、どうすればこのトンネルを抜けられるのかって、ずっと考えていました。
考えても、わからないままで、袋小路に入って行くばかりで、結局、今日を生きることだけで精一杯でした。
先が見えなくて、ただ、息をするだけでも、それが、とても苦しかったのを覚えています。
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