第38話 申し込み完了

そこは国営の割には狭い施設で受付の職員が数人いるだけだった


見回してみると見覚えのある人が一人 ナオキだ……


「よお!来てたのか」


ナオキ「おお!?お前こそ何でここにいるんだよ」


「俺も傭兵になることにしたよ、それでここまで来たんだ」


ナオキ「そうか!ちょうどよかった、その傭兵のことで話すことがあるんだ。ちょっといいか?」


「うん?」


俺は近くのテーブル席に座る


ナオキ「実はな、訓練や座学は金がいるらしい。でも人員不足でもあるから安くしてあるらしいんだけど、半年で10万ゴルドだってよ。」


「10万ゴルドか……生活費を入れるとなかなか厳しいな」


ナオキ「一応尞があるんだがそこに住むには月2万ゴルドかかるらしい。まあ、訓練や座学は後から依頼の報酬から引かれて返済でいいらしいが尞は延滞無しで払わないといけないんだと」


「二か月くらいまだ猶予があると聞いたんだが?」


ナオキ「ああ、今すぐにはまだ入れないくて次の募集があるまで待たないといけないんだ。人数的なことを考えて今予約すれば確定で二か月後には入れるらしいけどどうするよ?」


「6か月で12万をこの二か月で稼ぐしかないだろ!」


ナオキ「そうだけど……どうするんだよ?」


「俺らには能力があるさ、大丈夫、環境さえ整えばきっと儲けることはできるさ。帝都では厳しいかもしれないけどね。でも何より希少価値があると思うんだ」


ナオキ「意外と楽観的だな……まあ、申し込みはキャンセルはできるしいいか」


俺とナオキはさっそく申し込み書に記入し、予約をして人事局を出た


「えーっと?傭兵訓練施設は………ファデス地区?」


ナオキ「どこだそれ?」


「んー?帝都ではないな、郊外かもしれん。一度ホテルに行こう長老に聞くしかない」


ナオキ「そうだな、出発の準備もしないといけないしな……って人事局の人に聞けばよかっただろ!?」


「なんか冷ややかな態度取られてて聞きにくかったじゃん、べつにいいよ」


俺たちは帝都の送迎車を使いホテルに向かうことにした


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