獣になった夢

手のひら大の獣になっている、尻尾が三又に分かれているが、そのうち二本が短く、機能するのは一本だけのようだ。

汚い街を歩く、私は捨てられたようだ。その姿を不憫に思ったのか、恰幅の良い男が教えてくれた。私の尻尾は三又の3本それぞれに力があるのだが、私は1本しかないので捨てられたのだろう。

ある日大きな建物の前を通ったときに、自分と同じ種類の獣がショーケースに入れられているのを見つけた、これは自分の母親だ、私は直感で理解した。

夜中に再び会いにいくと、母親が言った。

あなたの尻尾のただ1つの能力は記憶を失わせること、私の記憶を消して欲しい。

私は言われるがままに母親に能力を使うと、母親の記憶が流れ込んできた。

母親は獣の王国の将軍である夫と死別し、全てを失い奴隷としてこの街に



ここで目が覚めた。

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