(三)‐7

 「了解」と言うと、ケンは制御パネルを操作した。その後モーター駆動音が船内に響き渡った。

「ジョージ、隔壁ドアの確認しにいくってことでいいか」

「ああ、頼む」

 ジョージは持っていたカメラをそっと窓の近くの空中に置いて、中央のブロックの下部の通路に手すり伝いに入っていった。

 やがて船内のモーター駆動音が止まった。

 「ジョージ、次の手順を頼む。今の手順でもう気密は保たれるハズだ」とケンの声が制御ブロック方とインカムの両方から同時に聞こえた。


(続く)

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