第38話 結菜の嫁入り

心配そうに結菜は俺を見上げ

「NY支社大丈夫、日本に帰って

来るまで、務めてた場所でしょ。

愛人もいっぱいいるんじゃない?


その人達の生活は?

どうなるの?」


「会社の女の子には手を出すな‼

と言う名言が有る。

俺はそれに従って手は出して

居ない‼」キリッ


「そ、そうなんだ‼

良かった・・・です。」

と言いながらも結菜の不安な気持ち

は伝わって来る。


「大丈夫、手は打つてある。

今まで幼馴染って事で、あえて介入

しなかったが、

先制布告宣言されたなら

敵に回ったと言う事だ・・・‼

反撃はする。


俺を敵に回したらどうなるか

見物だな!

光寿郎はニヤリと意味深な

笑いをみせた。💦


マンションに着くと

ニャ!?ニヤニヤ

しながら結菜をみてきた。

完全に🐺


「ま、待ってー‼

良くこんな時、デキルね?

心配事が有るのに・・・‼」


ニヤニヤ

「大丈夫って言ったろう‼

何気にしてんだよ。」


「待ってー

待ってーよ。」


「イヤイヤ

朝から楽しみにしていたし

頭の中それしか無いし・・・♡」



ひゃっっほ~い♪( ´θ`)ノ♡

光寿郎は有無も言わさず飛びついた。

「今日はガッツリ行かせて

貰うぞ━━━━━━FIGHT♡」



「えっえっえ

待って━━━━━━━━( ; 0ᾥ0 )」


光寿郎の情熱とも言える執着は

永遠と続き止まらない


這いつくばってベッドから

降りよう物ならグッと引き戻され

拷問にも似た愛情の調べは

中々終わらない。



「か、勘弁して━━━━━ぇ」

悲鳴をあげながらも受け入れて

くれる結菜は愛おしい♡

俺の愛情はこんなモンじゃない。

まだまだまだだ‼




ぐったり疲れ果て眠る結菜

やり過ぎた感はあるがずっと

ご無沙汰だったし・・・

結菜を裏切る事などしなかったし

ご褒美、ご褒美♡。


結菜が起きたら又ニヒッ

俺の愛情は止まらないウヒヒ…


まずはブログに事の経緯を

包み隠さず報告‼

結菜に振られそうになり

必死で誤解をといた事も

切実な思いも書いた。

英文で・・・


直ぐ世界中から反応が来た。

多少反対意見もあった

半分以上はほぼ祝ってくれた。


爺さんのパーティーで

ラストダンスを踊ったのも

意味は無く、相手が誰でも

踊ったと言う事‼

誤解を招いて申し訳無かった事。


世界中の友人達に今まで通り

の付き合いを変わる事なく

友人でいようと発信‼


反応はすごく何十万回を直ぐ超えた。


光寿郎の愛する彼女は誰?

って成るが、一般人の為

ってか・・・俺も一般人じゃ・・・

結婚式迄のお楽しみ、もう直ぐ

結婚式をする。

只今、子作りの休憩中、


またまたいやらしい投稿もあったが

覚悟の上だ。


これで俺のパートナーは桜

じゃないとハッキリさせた。

株価の下がる事もない‼


矢澤財閥が、嫌がらせしょう

ものなら振られた腹いせに

提携を破棄の文字が新聞に

踊るだろう。

桜に打つ手は無い‼




桜も馬鹿じゃない、

プライドもある。


俺たちは幼馴染だ

しかしそれは遠い過去に埋まった

小さな光だった。


今はなんの輝きも、もたない。

ベッドに眠る結菜こそ

永遠の輝きなのだ。


早くおきないかなー♪❤

❤♬♩♪♬♩




あの時、結菜と別れてから急発進

したがスピードは

あまり出していなかった。

人に迷惑はかけたくない。



結菜は急発進の音を聞いて

勘違いしたんだ。


俺はそんな馬鹿じゃない。

人に迷惑は、かけない。


昨日は満月だった、ブログを含め

知り合い知人海外を問わず結菜の

事を認めさせて結菜を外堀から

埋めてじわじわと攻める作戦を

考えていた。


そしたら急に猫が横切ったんだ

反射的に急ブレーキをかけたら

後の祭りだった。


結菜が慌てていたから恥ずかしくて

動け無かった。

俺にもプライドってもんがある。


ボンネットの上で白猫が

鹿


とグリーンの目で伝えてきた。

ぺろぺろと毛繕いする猫に


《《ちゃんと、安全運転していた

馬鹿じゃニャーイ》》


と俺も猫語で答えた・・・


ニャハニャハニャハハ

猫が大笑いして喋ったんだ‼


《《お前はすけべニャカラ

失敗するんだにゃー》》


「その通りだが、持って生まれた

スケベ精神はしかたにゃいだろ‼」


お前のじじいもスケベで

手がかかつたにゃー

お前も同じじゃニャア



「お前、まさか九条家の猫か?

当主にだけ見えると言う伝説の?


満月の夜に白猫に会うと

何もかも上手く回るって?」


白猫は耳を前足で掻きながら


「ハハハそうかもニャア

お前は、あの子が好きニャアのか?」


「ああ、好きだニャア‼

結婚するなら結菜しかいないと

思ってるんニャ‼。」


白猫は月にむかい📣ニャニャニャー

📣ニャンニャンニャー

と叫び携帯を握り119を押した。

そしてまともな日本語で場所と

怪我人の情報を言った。


すると救急車が到着した。

???

夢か?(笑)

猫が救急車呼ぶって。


「じゃあニャア」


「待て待て親父の時も現れ

たのか?」


「ニャ、お前の父親は椿に似て

しっかり者だったニャン。


オイラの出番はニャかったニャー

ニヤハハハハニヤハハハハ


まあ、お前みたいに仕事が出来て

女にだらしない奴の為に

オイラ達がいるんだニャア

もう女は嫁だけにしろニャ‼


あとは上手く行くからニャア」


「頼んだにゃー」

俺も猫に答える。


ニャアニャアニャアฅ

そう言うと白猫は満月目掛けて

走って行った。


(꒪꒫꒪ )ポカーン

オイラ達って?何匹いるんだ?


大丈夫ですか?

大丈夫ですか?

アタマ大丈夫ですか?


俺の最後のニャンニャン語を

聞いた隊員さんは

アタマをやられたか‼

とデモ思ったのか?


は?

そうしているウチに俺は担架に

乗せられた。

気が付くと結菜が泣き叫んでいて


結菜がなんで泣いているのか

分からなかった。


泣くな結菜・・・そう言って・・・

恥ずかしくて寝たふりした。


まあ、ฅ(^^ฅ)猫様の言う通り

上手く行った・・・ってか?



頭打つたのか?

猫・・・が喋った!夢か?

いや俺がฅ(^^ฅ)猫語を喋った・・・


119見たし、黒い爪で119押したの

見たし?


まあ、結果オーライだ・・・

画策する事無く結菜の方から

飛び込んできたしニャハハハハ

猫様々だ‼


化学的に猫が走りながら

月にのぼるか?


かぐや姫か?

かぐや姫の猫か?(笑)


いやいやいや普通に考えて違うだろ‼


眠る結菜を照らしだす、月の不思議

な明かりは古から沢山の伝説を

作ってきた。


ワオ━━━━━━━━━━ン🐺

俺は月に促されるように

🐺に変━━━━━━━身‼

🐰ちゃんをパクリと頂きます

ヨダレ垂らしながらスヤスヤ眠る

🐇💕ちゃん、たまらん🐰

可愛い━━━━━━━━っ‼ナデナデ





11月15日大安吉日!



「た、大変…です。

花婿様が花嫁様から離れなくて

お支度がた整いません」



「ええッ‼またァ﹏

衣装合わせの時も酷かったわよね」


「仕方ないわね!」

責任者のプランナーさんは務めて

30年ベテラン中のカリスマ‼

こんな花婿は初めてと頭を抱えて

いた。


「仕方ない‼作戦A

髪をキチンと結わえネットに

丸めて被せ

上下黒のスーツでビシッと

決めて清潔感丸出しの

ベテランプランナーさんは

厳しい目を

(ↀДↀ)✧キラッと光らせた。


「白猫の報告通りニャア」

とボソッとつぶやいた。



「作戦が上手くいかなかったら

直ぐB‼」


「ハイッ!

了解ゞビシッ!!」


会場に異例のアナウンスが流れる。


「新郎様の御友人様至急

花婿控え室迄お越し下さいませ。」


「新郎様の御友人様至急

花婿控え室迄お越し下さいませ。」


ガヤガヤと沢山の新郎友人が

集まりはじめた。

なんだ、なんだと皆興味深々。


暫くすると花嫁控え室から

光寿郎が

・⌒ ヾ ポイ、イランと飛ばされて

出て来た。


ガチャリと鍵が内側から

掛けられ、プランナーさんが

事情を説明した。



「オマエ馬鹿じゃん。」

「いやいやアホだろう。」

‍\\\\ꐕ ꐕ ꐕ////ワハハハハ


「嫁ボケか?」

「歴代の彼女団体が泣くぞ!」

‍\\\\ꐕ ꐕ ꐕ////アッハハハ

「お前のクールさは

どこいった?マジ光寿郎か?(笑)」


「あー幻滅‼」

光寿郎は言い訳するが、誰も

聞いて居ない。


「仕方ないだろう。

可愛いし、綺麗だし、

お前ら全員帰れ‼ 結菜を見るな‼」


友人達は呆れながら説教開始‼

「お前ー、落ち着け誰も

取らないって

家庭持つんだから、しっかりしろ‼

アホか‼」


皆歯科医の祐輔とミカから聞いて

いたがこれ程ベタ惚れとは

知らなかった。


祐輔の報告以上だ‼

と呆れるばかり


光寿郎の友人達のお陰で結菜は

美しく支度が整った。


花婿が呼ばれ結菜をジーッとみる。

そこに立つ結菜は・・・

日本人形そのもので白無垢姿は

百合の花も負けるくらいの

可憐な立ち姿。


結菜の白い肌に薄いピンクの

上品な頬紅くるりと丸い目に

長いまつ毛がマスカラで又黒く

映しだされている。


赤い口紅は白い肌に映えて・・・


白無垢の裾から覗く

赤い返しが色っぽく美しい♡

光寿郎はあまりの美しさに動けない。


覗きに来た友人達は

WOWー

beautiful

burabo-

取り分け光寿郎も黒の紋付袴で

凛々しく仕上がっていたが・・・


控え室に又結菜を引っ張り入れて

鍵をかけて結菜に叫んだ


📣


「へ?な・何で?」

結菜はポカ──ン?


「馬鹿野郎‼ 結菜‼良く聞けよ‼」


「え・・・う、うん。」


つづく。


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