第36話 桜と光寿郎と結菜

自分の心に決別をohー✊

光寿郎にも決別をohー👊


結菜は光寿郎が桜を好きだと自覚

させる作戦にでた。


桜と光寿郎が店を出た時わざと

ハチ合わせ‼


桜にはどんな態度を取るか

見てみたい。

どうせ別れるのだ、ハッキリ

スッキリさせねば・・・


もう誤魔化しは、通用させない。

言い訳ばかりでお腹いっぱい。

光寿郎よ年貢の納め時だ〜‼

覚悟しろよ。



「ではこれで、我が社と

九条グループ

との調印式が目出度く整いました。」

📷、📷パシャパシャハシャ

光寿郎と矢澤社長が握手をする。


「おめでとうございます。

今の感想をお聞かせください。」

📷、📷、📷パシャパシャパシャ

カメラ音が会場に響き渡る


「いやあ彼とは昔からの付き合い

で、立派な若者になられて

嬉しい限りです。」



「娘さん、矢澤桜さんとの

恋愛報道が出ていますがその為の

提携ですか?光寿郎さん

答えてもらえませんか?」


「彼女とは幼なじみで・・・

友人です。

そのような関係では有りませんし

仕事の大事なパートナーです。」




「桜さんどうですか?」

マイクを向けられニッコリ

「皆さんのご想像にお任せします。」

光寿郎は苦笑いをし、桜は

はにかみながら並んで会場を

出て行った。

去って行く2人を

沢山のカメラが捉えていた。


会場を後にすると、ラウンジで

二人で珈琲を飲んだ。


「どうしたの!!☕ゴクッ

さっきの会見気にしてるの?」


「いや‼・・・でも

桜ハッキリ否定しないと

これから付きまとわれるぞ‼☕」


「私はかまわないわよ。

どんな記事がでてもウフ」


「あ・・・💦

俺が気になるし、俺達は

幼なじみだ‼

それ以上じゃ無いだろ!」


「ああ、結菜・・・さんだっけ

気になるんでしょ。」

桜は光寿郎を見ながら、ニッコリ

と微笑んだ。


「・・・これ以上彼女を、誤解

させたく無いんだ‼」


頭を抱え項垂れる光寿郎を見て

余計に略奪したくなった。

穏やかな顔の裏には

光寿郎に対する愛情の念がフッフッ

と湧き上がって来る。


「彼女を、スキャンダルから

守れるのよ。

今あなたが恋人います、宣言を

したら彼女にパパラッチが

飛びつくわよ‼」


☕光寿郎はパッと頭を上げた。


「桜はいいのか?それで?」


「別に気にしないし

私達家族みたいに育ったじゃない。

大丈夫よ☕。」



「ありがとう。」


「光寿郎は、明日帰るの?」


「いや、爺さんとも久しぶりだし

二、三日爺さんの家にいるよ。」


♬♪♩♬♩♪♬♩♩♬♪

咄嗟に着信音が鳴り出した。

光寿郎は

「ウワサをすれば爺さんだ‼」


爺さんは今までに無い嬉しそうな

声で

「おおおー光寿郎‼

今Jewelry店から連絡があってな、

婆さんにサプライズの指輪注文

しとったんじゃ、

悪いが代わりに受け取って

来てくれ。」



「ええっ俺が?」


「馴染みの友人の店じゃよ

新しく店を出すと言うから、なんか

買って欲しいと言われてなぁ


婆さんの指輪頼んでたんじゃ。

場所は携帯に、住所送るから

すぐ分かる店舗じゃ。


お前の名刺見せたらそれでいい

顔パスって奴だワッハッハハハハ

じゃあな‼♩」


明るく元気な祖父は何時も以上に

大興奮‼

スピーカで聞いていた桜も


「お爺様元気よね。ウフフ」



「そうだな!、元気だから

有難いよ。

そう言う訳だから

またな!桜。」

スピーカで聞いていたから桜には

話の内容は分かっていた。


「私も行っちゃ駄目?

お爺様にも会いたいし・・・

お祖母様の指輪もらって

喜ばれる、お顔も見たいの、

お祖母様にまだちゃんと

ご挨拶もしていないし・・・

いいでしょう。」


「あ・・・

構わないけど・・・💦」


「じゃあ決まりね!

早く行きましょう。」


「Jewelry立花か‼」


「あ‼ 知ってる。

このお店なら何回か言ったわよ。

案内してあげる。

最近出来たお店で、評判

いいのよ。」


桜の微笑んだ顔は昔のまま

なんでも知っていて

何でも先回りして片付けてくれる。

変わらない桜の性格は

安心出来るものがある。



「行きましょう。」

じいさんから送られて来た

案内経路を見て桜は自慢げに笑った。

俺は車を回し桜と二人で出掛ける

事にした。


「お爺様、お祖母様と

仲直りしたいのね。

お家も玄関の入口にお祖母様

が来る前に行ったけど

バラの花がドーンと

生けてあったわよ。


お祖母様喜ばれたんじゃない?」


「そうなんだな‼

俺も未だ爺さんの家に行って

無いから知らなかった・・・

婆さんは行ったのかな?」


「行くでしょう。

ご主人様なんだものウフフフ」


「そうだといいな‼(๑´∀`๑)ア'`'`'`」


そんなこんな話をしていると

店に着いた。


桜は自然と腕を組んで俺の隣を

歩いた。

俺も別に気にもしないで

そのまま受け入れた。

日本育ちとオープンな外国育ち

俺らは別に気にする事も

しなかった。


店に入り直ぐに言われた通り

九条宗十郎の孫の光寿郎です。

と言って名刺を見せた。


白髪の父親位の品のいいオーナー

が現れ

「光寿郎か? 久しぶりだな!笑」


「えーっと‼

・・・?


アッー!!!!↑あなたは・・・💦」


そう彼はロサンゼルスにいた頃

よく祖父と仕事をしては

よく泊まりに来ていた立花慎之介

だった。


祖父とは20歳くらい歳の差があった

が何時も祖父と、一緒にいた気

がする。


祖父に付いてハワイ移住を

決めたと聞いていた。


「ああ、お久しぶりです。

何時も遊んで貰いましたね。」


自転車の乗り方も教えて貰っていた

何時も俺を公園に連れ出し

サッカーやキャッチボールを

教えてくれた、

祖父がハワイに移り俺達が日本に

帰ってからは疎遠になっていた。


「良いお店ですね。

彼女も何回か来店したらし

いんですよ。

彼女に案内して貰ったんです。」


彼は桜を見ると

「ありがとうございます。」

とにこやかに頭をさげた。

桜もニコニコしながら

微笑み返した。


「ヤッパセレブは違うワ

こうゆうトコで買い物するんだ‼

私なんか、雄吾と行ったきりだよ。

その指輪も、

捨てちゃったけどねぇ~w」



と結菜はちっちゃい声でささやいた。


なんと結菜は桜と光寿郎を見っけた

時、ハチ合わせを狙ったが

2人に気付かれずにスルー

された。


背がちっちゃいからか?

敢えてそうされたのか?


気付かれず後ろに付いて入店して

いた。

パッと目にはストーカー紛いな

事カモ知れない。


「おっ桜、これ桜の花びら

みたいなデザインだよ。

可愛いくないか?」


「ウワッ、ほんとだ‼」


「ドレドレ?ホントカワイーネ」

結菜も隣でニコニコ


「せっかくだから買うか?」


「うん欲しい。」

結菜は祭りの夜店に出されてある

子供Jewelryのようなノリで

買い物する2人を(´≖ω≖`)ジー


ジャムパンかクリームパンか

悩んで買うレベルの

貧乏結菜とゼロが六並ぶ買い物を

キャッキャキャッキャ

言いながらサラリとお買い上げ

する2人を近くで見て

生活水準の違いを否応無く感じて

しまう。


白鳥は白鳥の住処があるように

カラスにはカラスの住処がある

と実感する。

光寿郎と一緒に生活するには

白鳥になるか

カラスになって貰うか・・・だな笑笑


もしかして、

結菜を恋人と言い張る光寿郎は

結菜にも 、高━━━━━━━い

指輪💍、イヤリング?ネックレス?

を選んでくれるの🦆カモ?


チョット期待にワクワク

カラスもキラキラした物が

嫌いなワケじゃない。


欲しい訳じゃ無いが、似合う訳じゃ

無いが・・・一応結菜も女の子

結菜は、両手に紙袋(安物)

いっぱい抱え目は(´✪ω✪`)♡


「じゃ行こうか?

爺さんも待ってるし・・・笑」

結菜は、そんな言葉を

桜にかける光寿郎に😖⤵ガックリ


「そうね。

可愛いイヤリングありがとう

光寿郎♡」


「嫌々、どういたしまして

お姫様(笑)」


光寿郎は結菜には気づかず

二人で仲良く店を出ようとした。


💢ムカッ


「すみません

荷物が多いので先に出させて

下さい(◍´͈ꈊ`͈◍)ニコッ」

結菜は光寿郎の隣で声をかけた。


「ああ、すみません・・・

どうぞ・・・ฅ=͟͟͞͞((꒪∆꒪;)ฅアッ」

斜め45度で結菜と目を合わせた

光寿郎は┣¨キ💨


「ありがとうございます。| ຶ ළ ຶ)…」

スタスタスタスタ

結菜は早足で歩き出した。


光寿郎はボトン・・・💦

指輪の入った箱を落とした。

しばらく動けない光寿郎は・・・


「光寿郎?どうしたの?」


両手に袋を下げドタバタと過ぎ去る

結菜を見て・・・

光寿郎は桜と指輪を置き去りにした

まま走りだした。


桜は、え?は?📣ど━━━━したの!

📣光寿郎━━━━‼




「結菜、結菜待て待て待て」

足の長く、鍛え上げた体の光寿郎は

直ぐ結菜に追いついた。


ガシッと袋事手を捕まれ

結菜は振り返った。


「なんでしょうか?」


「あれは違ぅんだ‼」


「爺さんに頼まれて指輪を取りに

行ったんだよ。

桜には案内して貰っただけで・・・

それだけなんだよ。」


「ブッ`;:゙;`;:、ははは

そうですかぁ?

あのイヤリング、お高そうでしたね。

私も欲しかったですぅー

もう、いらんけど(๑꒪▿꒪๑)」



「…ア‼ฅ(๑*д*๑)ฅアアァァ

買う、買うよ!何がいい?

イヤリング?指輪?」


「いえ、結構です。

指輪は他の方にもらいますから﹏

ご心配なく‼飛行機の時間

ありますから急ぎますんデッ

(ΦωΦ)🖕」


「・・・・・・・・・💦」


「アレ、彼女さん来てますよ。

ほらぁ桜さんだよ‼」


「彼女じゃないって!

彼女は結菜だから・・・‼」

光寿郎はタジタジ


「離せガンゴン」

イテイテイテー

結菜はイラつきながら

「時間ねーんだよ‼

アンタは暇なんだろうけどゴン」

イッテエーピョンピョン

光寿郎は足のスネを蹴られ

その後足を思いっきり踏みつけられ

余りの痛さに手を離してしまった。


袋でバンバン殴られた後


👅

そう言うとタッタッタッと走り去る

結菜を追い掛けられなかった。


「フフフ天下の九条光寿郎も

台無しね。

本当に可愛いわね。

でも光寿郎には合わないわよ。

良く考えたがいいんじゃない。」



光寿郎は急遽飛行機のキャンセルが

出ていないか聞いてみたが

残念ながらキャンセルは出て

いなかった。


家政婦軍団には家族もあるし

無理にキャンセルさせる

訳にもいかない。

結菜を誤解したまま日本に帰す

のは居た堪れない。

眠れない夜を過ごしながら

朝を迎えた。


昨日爺さんに指輪を渡し

飛行機のキャンセル待ちだった。

ずーっと待っていて

運良く今日キャンセルが出た時は

正直ホッとした。


一日遅れで成田に着いた。

結菜に連絡してみるが着信音は

鳴るが出ない‼


着拒されてるっポイ‪(╥﹏╥)‬💦

ああ、あの時結菜にイヤリングの

一つも買うべきだった。


考えたらそうだ、彼女に買わなくて

幼なじみにプレゼントって?

普通ないか‼🥀💔


あーどうしょう。

キャバ嬢してるのか?

旅行会社は辞めてたし、

なにしてるのか?


悩みに悩んだ光寿郎が頭に浮かん

だのは、

かっての恋敵晏慈‼


「おぅ、光寿郎どしたー(๑¯∇¯๑)

何かあったか?

琴あ〜結菜だっけ?」


「お、おおう。

結菜は今何処にいるっけか?

知らないか?」



「ンなもん、興信所使え‼

と言いたいが知ってるぞ‼」


「な、なんで?お前が

知ってるんだ?」


「なんで?

お前には、彼女いるらしい

じゃん。

すげー美人らしいし?」


「結菜に会ったな‼

今からお前ん家に行く

首洗って待ってろ💢」


「いやいや俺、お前怖いし

すげ〜オコじゃん。

結菜は今日キャバらしいし

コッチ来ても居ないぞ!


あ‼それからキャバに来たら

二度と会わないってたぞ‼

伝言な‼」



「(꒪꒳꒪;)‼」


「伝えたぞ(笑)

まぁ頑張れよ。

昔から頑固らしいぞ〜

一筋縄では行かないらしいし

ウフフフ」


「おいふざけてんのかヾ(๑`Д´๑)ノ

今結菜の笑い声してたし・・・💦

どうゆう事だ‼ァァァ」


「あ‼

バレたか?

これ結菜の従姉妹‼」


「は?なんで従姉妹がお前といるんだよ!」


「ナーンでって

懐かれちゃってサ⌒♡。.

離れてくれないんだにゃ(=^ω^=)」


「は?」


「お姉ちゃんの新しい

1DKマンション

教えてあげたら?」


「琴(´ε` )♡

琴がそう言うなら教えて

やるか‼また血ばら撒くなよ。


今送ったから携帯見てみろ‼」

ブチッ


どうやら琴と名乗る結菜の従姉妹は

昔から、結菜の事を

お姉ちゃんと呼ぶらしい。






















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