第32話 ああ、ハワイにて

機内アナウンスが流れ、もうすぐ

ハワイ入りする。

爺さんに会うのは三年ぶり。


未だにワイキキや、ハワイの

街を、コースで走る事を楽しみ

にしているらしき我が祖父は

まだまだ若いと自負する88歳“


“ふうーっあー“ああ“

思わず背伸びをしてしまう。

カラリとした

ハワイの空は快晴だった


空港を出て迎えを待っていると

爺さんは黒い若者が乗り回す

ようなランドクルーザープ〇ド

に乗って現れた!


「おーい光寿郎ー‼」


(ウワッ、88が乗る車じゃ

無いだろうに〜‼)

俺は!!ビックリ‼


すると後ろのドアが開き一人の

女性が降りてきた。


クスクスとにこやかに笑う彼女は

ロサンゼルスで一緒に幼少期を

過ごした、俺の遠い昔の

お姫様だった。


腕下までの栗色の髪は緩やかな

カールが揺れていた。

黒い瞳は優しく微笑んで

本当に綺麗だ・・・➷❤


スタイルバッグンの体型を見せつけ

るようなミニスカを履いて

俺の🐺くんが起きそうになる。


俺より一個上の31歳。

もしかして歳上好みになったのは

彼女のせいかもしれない。


俺の事は何もかもやってくれた。

やりたくないこと、面倒臭い事

苦手な事全て桜が居れば

解決していた。


桜に見とれていると


「光寿郎、儂より桜1人が

良かったか?ハハハ」


豪快に笑う祖父宗十郎の声は

相変わらず豪快だった。


「光寿郎、久しぶりね。

私の事、覚えてる?」


「桜だ、綺麗になったな‼

見間違えたぞ‼」


「ふふふ、光寿郎は変ってないわ!

前と同じカッコイイ♡よ。

凄く会いたかった。」


「ああ、俺も

凄く美人じゃないかビックリ

したよ。」


俺と桜はなっかしさもあり

熱いハグをした。


「はーっははは、ニコニコ

若いなぁーワシは花屋に寄って

帰るよ。

明後日バーさんも来るでな!

花を注文しないとハハハ」


「ん?婆ちゃん?

なんで?」


「ああ、明後日はな、ワシの88の

祝いなんじゃ‼

面倒臭いけど藤重郎の会社の

建前もあるとゆうし、九条財閥の

関係もあるしワシも大変なんじゃ


お前が会いたいって言うから

ワシの決心も付いて

バーさんにも連絡したら

明日家政婦引き連れて来るって

言われたんじゃ。

もう早くから準備してたらしくて

な、相変わらずしっかり者じゃ。


余計祝いは、断れんでな!

気が強いってゆうか、厳しい

って言うか?」


「フフフお爺様はお祖母様が

嫌いなんですか?」


「いやいやその反対じゃ

バーさんがワシを嫌いなんじゃ

ハハハハハだから離れて暮らしとる。

お互いのためじゃ‼」


「ん?爺さんが浮気三昧を

繰り返したんだろ‼」


「椿の気を引く為だ‼

でも浮気はしとらんぞ!

ただ飯食ったり、遊びに行ったり

しただけだ、バーさんを裏切った事は無い。」


「はぁー完全に疑われるよ。

デートだけなんで誰が信じるサ

ヤバイな爺さん。」

爆笑ꉂʬʬʬ・・・ん?


アレッ💦

(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…ハハ?

似てるかもしれない

俺と・・・💦


「まあでも、明日仲直り

するさ。


バーさんの好きな薔薇の花で

家を飾って待つよ、

もう88だ・・・💦

残りの人生、バーさんと

ノンビリ生きてみたいからな

ハハハハハ


人生悔いは残しとうないんでな

元気なうちに、やり残した事は

やってしまおうとおもっとる。


お前達はゆっくり遊んで

帰ってコイ、久しぶりじゃからな

荷物は持って帰っておく。」


爺さんはそう言って二、三人の

ガタイのいい外国人を連れ

サッサと引き上げて行った。


「明日バーちゃんもくるのか?」


何回もかかって来ていた電話を

スルーしていたから・・・

ちょっと気まずいかもしれない。


ポッンと残った俺と桜は

顔を見ながらクスクス笑い

相変わらず行動派の爺さんに

関心した。


「あれで米寿だってサ」


「ああ、知っている。

八十八と書いて米だよね

88のおめでたいから米寿って

いうんだっけ?」


「そうそう、日本人に取って

米は主食で、又、八っていう数字は

末広がりで縁起が良いんだ。」


「そうなのね。

長寿のお祝いには、持ってコイの

お歳なのね。」


「そうだねでも元気すぎるよ。」


フフフ、ハハハハハ




「お昼でもたべましょうか?」

桜の誘いに乗って

ふたりで昼食を取った。


「ね、光寿郎好きな子は

いるの?」

ハワイで寿司屋に入り、昨日まで

いた日本が何故か懐かしい。


桜が寿司を食べようと言い出した

ので別に良いかと入った。


「オレ・・・ハハ振られた‼

桜は?」


「私?前からずーっと

片思いなんだ(笑)」


「へぇー桜みたいな綺麗な子

振り向か無い男もいるんだな」


「同情してくれてる?」


「いや、桜なら直ぐ振り向か

せれるだろう。

頑張れよ‼」


俺はお茶をゴクゴク

フッと横に結菜の気配を感じた。

パッ‼

誰もいなかった。

白い猫が足元に寝ていた。


桜を見ると・・・

「桜食べないのか?未だ6カンしか

食べてないだろ?」


「うん、お吸い物や酢の物

頂いたら、お腹いっぱいよ。」


「へぇー結菜なら100位は軽く

食べれそうに、ここの寿司は

美味いぞ‼」


「ん?結菜って?」


「ああ、知り合いだよ

大食いなんだぞ!」


「えっ・・・凄い‼100?」

「ダロꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)アハハ

盛ったかもしれないけど

それくらい・・・イケルな多分」


「女の子なのに?」


「ああ、可愛くて

食べてると釣られて食べるんだ‼

凄く美味そうに食べるし。

俺も頑張ろうって気になるしな‼」


「ふう〜ん。

光寿郎の好きな子って

結菜って言うんだ。」


♪♬♩♬♪♬♩

「ごめん桜、バーちゃんからだ。」


“光寿郎、あんたジーさんとこ?“


「うん。

今桜と会って食事してる」


「“ああ、桜ちゃんね

懐かしいね。」


「ちょっと聞きたい事があってね

光寿郎、結菜の友達と二人で

食事した?“」


「ん・・・?結菜の友達?」


「“その時アンタ達は

何か言って

結菜をバカにして大笑いした

そうじゃないか!


なんて言ったんだい?“」



「ん?俺は結菜の友達と飯何か

食ってないし・・・?


ん?いつ頃?

・・・・・・?


ああ💦━━━━━━‼」


俺の叫び声は店中にひびいた。

バッと口を抑えて青ざめる。

ああ💦


「“なんて言ったんだい‼

結菜は口を噤んで何も

話さないんだよ“」


あの時の会話が甦る。


「結菜ってよく食べるでしょう。」


「確かに初めは🐮より食うんじゃ

と驚いたよ」


「ですよねー笑

学生の時なんかパクパク食べてて

恥ずかしかった!アハハハ」


「ああ、ワカルワカル

俺も恥ずかしかったー(笑)」


Σ( ⊙д⊙ )ハッ!!!!💦アレか?


「“なんて言ったんだい?

思い当たる節があるんだね。」



「ああ、うん。๑」


俺は夏華との事を話した。


「“呆れた!“」

バーちゃんは一言呟くと

電話を切った。


俺も自分が馬鹿だと思った。

夏華の色香に惑わされていた上に

結菜を下げずんで笑っていた。


それを聞いた結菜は、俺との

外食を避けていたんだ。


結菜を傷つけてばかりの

俺にはもう結菜を追いかける

資格も無いんだ‼


「光寿郎、どうしたの?

トラブル?」


「あ💦いや食事済んだら

帰るか‼

疲れが出たかもな‼」


そう言って九条家の車を呼んで

帰ることにした。




「結菜、隠し事は嫌だから

ハッキリ言って置くよ。」

夕方食事の席につくと顔を見る

なりツバキさんは真面目な

目をして結菜を見た。


夏帆と光寿郎の会話の件も

あったし、人と食事を取る

時は、控えめな食事

をしょうと決心していた。


椿さんの夕食は結菜のだいすきな

鰻とイクラ、ウニ、サーモン

系の料理がズラズラズラー

っと並んでいた。。


目が.。o♬爛々‼♬


「食べてから話そう。」


「私もたべるよ、このために

80過ぎても仕事してるんだから。」


椿さんは可愛らしく笑うと

「はい結菜箸もって箸‼」

パクパクパクパク椿さんは豪快に

食べだした。


「ハイツ‼」

結菜も嬉しそうに食べ始める。

椿さんは、


「結菜、心配しないで食べな‼

おいしいだろう。」


「はい。

凄くおいしいです。」

楽しい会話をしながら食事は

2時間続いた。


「あーゴメン、結菜後は任せた‼」

椿はパンパンな、お腹を抱えていた。


「椿さん私・・・も💦」


「若いんだからちゃんと

食べないと・・・ね。

私と結菜の仲だから、シッカリ

食べなさい。

初めて食事した時から

食べっぷりの良さは知っているよ。」


結菜を見てニッコリ笑う椿さんは

“マジ天使“

結菜も抑えていた食欲を発散した。


「モリモリ食べる割には

所作が綺麗ね。

食べさせがいがあるよ。

結菜の為、頑張ろうって気になる。

結菜の食べっぷりは

元気を貰う気がする。」



「光寿郎もきっとそう思って

いたんじゃないかね?


結菜の事凄く好きなのは

九条家の者は皆知っているよ。

光寿郎もハワイにいるんだけど

結菜、もう一回だけ、もう一回だけ

私の頼みを聞いてくれないかい。」


「え?・・・光寿郎がハワイ?」


「一緒に行こうハワイね。」


🐙のカルパッチョを食べながら

推しに負けてつい、

はい。

と頷いてしまったた。


しかし

“もう、光寿郎とは、

無理だと思うんだけど

なぁ.。oO“


「キャバクラで俺より金持ちの

男を探すんだな‼」

あ━━━━━━━━━━━んな

捨て台詞言われて、私お金で恋人

探してナイつ━━━━━━━の‼


たとえ、その日暮らしでも愛情を

感じれる人が現れたら

私は迷わ無いデッス‼


どんなにお金が無くても

真面目で真っ直ぐな人が現れたら

その人を支える存在になりたい。







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