第13話 光寿郎の告白

朝から昼にかけてグラバー邸を

回りしばし遠い過去に思いを

はせる、背伸びしながら

のんびりいい気持ち〜


長崎港が覗き見え異国情緒溢れ

ロマンチックな気分になれるのが

長崎の良いところよね。


街中を歩くと

尻尾が半分の猫ちゃんや

気持ちしっぽが丸い猫ちゃんが

のんび﹏りお昼寝してたり

ゴロンゴロンしてたりする。


のどかな雰囲気がある。

のせいか分かんないいけど

今は光寿郎の手を繋いだり

手を握るのも平気‼。


もう雄吾の事なんて思い出しも

しない。


私達は周りから見たら仲のいい

恋人同士にしか見えないだろう。


お昼には食べロ〇で美味いと評判

の長崎ちゃんぽんを頂いた。

評判通り美味しかった😋

光寿郎は一杯だった、かなりの量

だから仕方ないが結菜は

二杯ペロリンコ、三杯目を追加。


「結菜、何でもいけるな!

その食いっぷり、羨ましいぞ‼」

光寿郎はニコニコしながら目を

細める。


「光寿郎だって取っかえひつかえ

ヤってるじゃん。

ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹

そっちの方がナイワ‼

私は食い物をオカワリするけど

アンタはオンナのおかわり?

じゃん。」


光寿郎は・・・💦

何も言えなくなってしまう。


ズズズー ズズズー

プファァスープを飲み干すと

満腹なお腹をなでながら光寿郎に

向かって・・・


「付き合うって、ホンキ?

冗談だよね?」


光寿郎は、ちょっと不機嫌な顔をして

「フウーッ本気だ‼ って言ったろ‼

何度も聞かなくて良いから‼

いやか?」


「いや‼ 私と付き合うなら

覚悟しないと・・・いいの?

普通のオネーサンと違うから‼

厳しいんだから・・・💦

ってか、タイプじゃないんでしょう


何で付き合うの?」


「多分、結菜が好きだからだ‼」


「は?´,,•ω•,,す・・・き?なの?」


「心が言う事を効かないんだ‼

いくらお前の事、好きじゃないと

思ってみても、‎好きなんだよ。

仕方ないだろう。

気持ちはどうにもならないんだよ。」


「そうな・・・んだ。」


「結菜が好きになってくれるまで

待つ‼ だから友達以上って

思っていても、大丈夫だろ‼」



「あ、ありがとう。

私も光寿郎の事、嫌いじゃ

無いし・・・うん。

良いよ。」

光寿郎はホッとした顔をしていた。


長崎を観光して雲仙で一休み‼

長崎を食べまくり結菜と光寿郎は

東京へと帰って行った。


「“あ﹏また明日から仕事か?」


結菜のポツリとした呟きに、

光寿郎はクスッと笑いながら、お高そうな

車を運転する。



椿さんに会うために九条本家に

向かう。


大きな門構えの入口には警備の

おじさんが居て光寿郎とは随分

仲良さそうだった。


「オウ‼光寿郎どうした?

こんな時間めずらしいな?」



「ああ、ちょっとね。」

時刻は18:00




門を抜けると日本庭園がドッカーン

と広がりデデーンと日本家屋作り

の豪邸が構えていた。

やはり椿さんは凄い人なんだと

結菜は思った。

足が竦んでしまう。

私なんかが友達面出来る相手では

無いのかも知れない。


玄関に入ると50歳位の家政婦さん?

がお出迎え、光寿郎となんやら

楽しそう。


「光寿郎サマ、コチラは・・・」


「ああ、バーちゃんの知り合い‼」


結菜はΣ(ㅎωㅎ;)エッ‼

(確かにそうなんだけど、彼女

じゃないの!?

せめて “ばーちゃんの知り合い

だけど俺の好きな人“ って言って

くれたらいいのに・・・ ̄_ ̄ i)


と思いつつ結菜は恐縮しながら

頭を下げた。

椿さんの部屋に近付くと

見た事のあるメイドさん2人が

驚い・・・て


「お、お、大奥様奥様

た、大変です‼」

慌て・・・

部屋に飛び込んでいく

60代半ば位のメイドさんは

目を見開きながらすっ飛んで

行った。


中からガヤガヤと声がして


バッ‼


と扉を開けた椿さんも

(꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ ;)エエエッ?


光寿郎も

「な、な、なんだよ!

ど、どうしたんだよ‼」

3人の期待の眼差しに光寿郎はビビる。


何時もなら洋装の椿さんだが

今日は日本髪ふうにアレンジして

ビシッと決まって気難しそうに

見えた。


着物も高そうな、大島紬の藍色

帯はグレーのラメいりか?

キラキラ光っていて帯締めの

グリーンが色を引き締めて見せる。


椿さんはなんか

“信じられない!信じられない“

と奇妙な呪文を呟きながら

近づいてくる。


小走りで駆け寄り何時もの笑顔を

みせた。


「ふっ、ふっ、二人で何の

報告?ワクワク」


「ハハッ..土産持ってきたダケ!

ホイ、長崎カステラ

はい、コッチみんなの分‼」


「 ▔д▔はぁ?だけ?

結菜と光寿郎が二人で来たって

聞いたから期待したじゃないか‼

何かの報告かと勘違いしたよ‼」


「バーちゃん気が早い‼」


「光寿郎お前は30近い

私は80だ・・・

早く曾孫の顔を見せてくれないか?」



「へ?結婚???

早くね?俺まだ27‼

あと三年はしないよボケたか?」


結菜はエッ!?まさかの

結婚しない発言に???


呆れてしまった。

結婚覚悟の交際のハズ?

長崎でお前、告ったじゃんか?


あの深刻な告白は何やねん。

つまり、友達以上で付き合うが

結婚は視野に無し‼


なんだとセフレ扱いか?

特定の女は要らないってか

ですか!ですか!そうきたか‼


そう思うとせっかく近づいた

光寿郎との間に

🍃🌀🍃🍃🌀🍃🍃🌀🍃

隙間風が吹いて来た。


トラウマかも知れないが

裏切られるのはまだ怖い‼

ゴールの見えない恋愛より

ゴール目的の見合いの方が安心

するのは、女として当たり前

じゃない?


又雄吾のように浮気されて

逃げられそうで、約束してくれて

付き合う方が結菜としては

安心する。


雄吾とは婚約関係だったが

彼も遊びで結菜と付き合っていた

訳じゃないと言ってくれた。


しかしコイツは‼

まだ遊びたいオーラを半端なく

出てるし、ヤッパ無理‼


しかも友達以上ってなに?(笑)

何処まで友達で何処から友達以上

なん?

分からん‼


ハッキリせーやムカムカ

よくよく考えたら分からん‼


いや光寿郎なら雄吾より

場数はこなしてる!


普通のレベルで考えたら偉い

大間違いなのでは・・・?


どんだけ女がいるか分からないし

セフレ切るとか言ってる癖に

携帯電源落としてるだけヤンケ‼

バレ無いように工夫してるヤンケ?


このままセフレ➕結菜、の確率

高い。

七人いるうち私も入れてどうすんの‼

365回じゃあダブルじゃん。


明るく、椿さんに、結婚イヤイヤ

断る光寿郎を見て


そっか、そっかー止めとこ

友達以上の前に友達以下

ただの知り合い迄落とそ‼


暗い話をしたから付け込まれた?

そう思えば明るく振る舞うしかない

じゃない・・・💦


「結菜夕飯食べて行きなさい!」

椿さんは光寿郎に呆れながら結菜を

夕食に誘ってくれたが・・・


「へ?晩飯?

バーちゃん釜一杯飯炊かないと

結菜は満足しないよ。


なんせ、大食らいだし

ꉂꉂキャハハキャハハ

それとオレンジジュース

5リットルくらい用意して


あそうそう

飯はドンブリな‼でかいヤツ‼」


椿さん付きのメイドさんは


「そんなに?

痩せてあるのに?」


「見せかけ見せかけだってー

オカズも倍は用意してよ。

あ‼

デザートは軽く10品な‼

クククアハハハハ!

しかも二人分用意して結菜は

二人分が普通だからサ‼」


💢イラッ結菜は横から

ぶん殴ろうかと思ったが

なんせ椿さんの前だし力拳を

グッと握り締めてガマン﹏


「(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…

せっかくですがつ、つ、つか

疲れているので、御遠慮します。」


光寿郎はその一言に


「はぁ何でだよー

結菜さっき腹減ったって

言ってたよな!

みんな期待してよ。

食いすぎる位の食欲見せるから

みんなぁ、ビックリするなよーw

ꉂꉂあはははꉂꉂあははは」


「↓いえ、普通の食欲です。

光寿郎サン、夕食は御遠慮します。

`✧ω✧´見世物扱いは

ヤ・メ・テ・」


「あ、俺そんなつもり

じゃぁ・・・」


「椿さん彼長崎でも彼女ゲット

してましたよー

しかも・・・

他の女性からも電話鳴り止まないし

彼がその気になれば

曾孫わんさか出来ますよ。」


光寿郎はアワアワしながら

「だっ、だから女なら切るし

他の女は遊びだし・・・

結菜だけだって‼ ほんと!」


嘘付けと、(;一_一)怪しい

眼差しを光寿郎に向ける。

「マジ、マジだって・・・‼」

光寿郎の言い訳はお腹一杯なので・・・


「じゃあ、椿さん

又連絡しますね。」


光寿郎にフンツと鼻息荒く

睨み付けバコーンとカステラの

入った紙袋で頭をぶっ叩きたかった

が身長差で腰に当たったザンネン


結菜は、椿に軽く頭を下げて

部屋を出た。


取り残された光寿郎は頭を

掻きながら


「俺、なんか気に触る事

言った?」

椿は呆れながら


「さあねっ💢‼

光寿郎がそこまでドンカンとは

思わなかったよ‼⇊

ジーさんそっくり‼

血はあらそえないねぇー

教え無くても同じ事やるんだよ

💢」


光寿郎は慌てて結菜を追ったが

結菜の姿はもう無かった。


仕方なく車庫から車を出し

その辺を流して探したが見あたら

無い、連絡したが着拒

仕方なくマンションへと走らせた。


「結菜ちゃんもういいぞ‼」

警備員さんのデスクの下から

ノッソリと、結菜は出て来た。

警備員さんの名札には飯塚とあった。


「光寿郎と仲良くしなきゃ

だめじゃないかい‼」


「あんな奴

結婚する気無いし!

タラシだし

私遊ばれる女じゃ無いんですよ!

そんなん欲しいなら

彼は、セフレで充分間に合って

ます。」


「はい。

飯塚さん、これ長崎のお土産です。」

余分に買っていたカステラの

一つを渡した。


飯塚さんは遠慮したが

押し付けて外に出た。


「`,、 '`,、`,、'`,、

こりゃ面白い、娘さんだな!

あんなに大慌てした光寿郎を

見た事が無い‼


ひょっとしたらあの娘で

落ちつくな。

ハァ大奥様も一安心だ‼

ウンウン」

包みをバリバリとあけて見ると

黄色い卵色のカステラが現れた。



「おおつ!カステラか

柚味、美味そうパクッウマ。」

柔らかい食感の中にゆずの香り

が鼻をぬける。

卵の味がなんとも濃くて鼻を

抜ける。


お茶を濃ゆ目に入れてカステラ

を一口パクリ 又パクリ


パクパクパクパク

「美味い。」

ゴクゴクゴク


飯塚も女遊びばかりして

決まった彼女もいない光寿郎を

心配していた。

締めてもその時だけで

直ぐ遊び出す。


仕事はしっかりしているし

トップとしては心配ないが

プライベートはだらしない‼

女癖ありの女好き﹏‼


そんな九条家の行末を心底

心配して居た。


そんな中での結菜の登場は

九条家の人間には、以外な程新鮮

だった。



「あー美味かった。」

























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