錬金術師という安定した職業になったのでダンジョンが溢れる世界でのんきに暮らしたいと思います

第7話変わった世界での日常side海Ⅱ

⦿水曜日⦿

　今日は妹の玲奈と一緒にショッピングセンターに来ている。昨日のお手伝いの対価だ。玲奈たちに作る武器の素材なども買う予定だ。

　このダンジョンのことについて、国の対応はものすごくはやかった。火曜日には法も制定し、ダンジョン省なるものを設置。そして土曜日には探索証の受け取りが可能になり、日曜日には一部のダンジョンが開放される。

　てっきり半年くらいかかると思ってたのでありがたい限りだ。

「お兄ちゃんがこんなに早く起きるなんて珍しいねー」

　と、起こしてきた奴がもおしております。

◆

　僕たちが今日ショッピングセンターですることは主に、ダンジョン解放後のダンジョン探索に使うアイテムや武器の素材調達だ。

何故こんなに早く準備するのかというと、

　国が、一週間の間に法を整備し、ダンジョン省や、探索者の身分証としても使える探索証など業務全て終わらせると世界中に宣言していたからだ。

　ダンジョンに関することで少しでも国際的に優位に立つためになるべく早く動いているらしい。

　そしてもう一つ早く準備をしているのは魔石が新たなエネルギー源になることがわかったからだ。

　民間にダンジョンを解放することで、多くの魔石を入手することができるので、今は下級魔石の購入額の予想が一律50円だが、おそらく1月ほどしたら一律10~20円くらいになるだろうと予想されていた。

　ダンジョン前に探索者ギルドが設置され、そこに依頼なども出すことができるらしい。僕はそこで魔石やスライムの核を買いあさり、ポーションを売り捌く予定だ。

　【錬金術師】はユニークジョブで、今のところ僕一人しかいない(と、鑑定3に書いてあった)だがスキル【錬金】や、【抽出】などはユニークではない。(レシピはユニーク)

　何が言いたいかというとこの世界で今の所下級回復ポーションの作り方は僕しか知らないのでお金ウハウハである。下級とはいえ、手に鉛筆ほどの穴が開いたところで完治させれる力を持っている。

◆

　僕たちは今、ショッピングセンターの店長さんとお話ししている。なんのことかというとポーションの容器のことについてだ。

　プラスチック製の容器(30ml)を500個くれと言ったら出てきた。

「では今店にあるこの容器全てください。」

「全て売りたいのは山々なのですが、店に並んでいるもの以外であれば売らせていただきます。」

「あ、ならそれでお願いします。できれば家まで送って欲しいのですが、できますか？」

「でしたらここに住所をご記入ください」

　そんなこんな(これプラス20分かかった)でポーションの容器を130個購入した。

　製造している会社に話をつけてくれるらしいのでありがたい限りだ。

　その間玲奈はゲームセンターでゲームをしてた。

◆

　次は武器についてだ。

　我が家は僕以外戦闘職なのだが皆使う武器が違うせいで、それぞれに武器を作らないといけない。

　今朝あった家族会議で、暗殺者の玲奈は、接近用のサバイバルナイフ30センチ程度のもの１本、40センチほどのもの１本、投擲用に30センチほどのタガーナイフを３本、いざというときのブーツナイフを１本使う予定だ。

　暗殺者は金がかかると聞いたことがあるが、これだけでゆうに150万はかかるだろう。

　レナの持っている【影収納】を使えば基本ナイフは何本も持てるので、マントを着ればその影からの奇襲で、無双できそうな気がする。

　お母さんは昔使っていた、ナックルとメリケンサックを使うと言っていたし、お父さんは、昔、京都に行ったときの出来心で買った(本物の)刀に、僕の今のところ出番のないスキル【錬成】(強化)で硬さと鋭さを強化する予定だ。

◆

　その後、玲奈と昼食を食べ(11時30分)、映画を一緒に見た後、着せ替え人形にされ(この辺でもう死にかけている)、買いもしないのに色々な雑貨店をまわり、プリクラを撮り、シャレオツなカフェでパフェを食べ、玲奈の服を見て、何故かまた僕が着せ替え人形になりと、地獄のような買い物が6時に終わった。

　元々の体力でさえ陸上で都大会に出るレベルのスポーツ少女と、美術部(月1出勤)で勝てるわけがなく。

　女の子は買い物中、身体強化と疲労無効のバフが自動付与されるので、最後の方なんか無理やり引っ張られて歩いていた。

　当分、玲奈と買い物には行きたくない…

　作者は女の子とマンツーマンで買い物をしたことがないのでどのように書けばいいのかわからず、省きました(本当は書いてみたけれど、普通に下手くそなので消しました。)作者はずっと同じ棚を凝視するだけで2時間は潰せます。

　本文に訂正を入れます。第一話での日向海(ひなた　わたる)のステータスのシーンで、レベルのところを[Lv1]→[Lv0]に変更しました。

　理由といたしましては、【レシピ】のレベルアップ方法が思い浮かばなかったため、スキルポイント制にいたしました。(sptは1Lv上昇につき2入手できます。)

　あまり影響はないので気する必要はないです。

　下の星⭐️を青く光らしてくだされば、僕のテンションがバク上がりします。

　ƪ(˘⌣˘)ʃ←祈りを捧げる筆者の図