映画鑑賞

 久しぶりに映画館へ出かけた。


 ゴールデンウイーク中の封切間もない映画だったので、念のためにチケットは前日に購入。

 ネットからの購入は初めての体験だったが、案外簡単に感じた。

 購入後に送られてきたメールを読み 予約内容に間違いがなくほっとする。

 当日の発券はなるほどQRコードの読み取りか、番号の入力なのか。

 ふむふむ。多分、私でも大丈夫だと思う。

 でも、やっぱりおばさんは不安。最近は特に浦島太郎気分。

 念のため番号をメモに記し鞄に入れる。これならスマホを忘れても大丈夫。

 ついでに、QRもスクリーンショットした。

 

 映画館に着くなり、キョロキョロと発券機を探した。

 そして、少しドキドキしながらQRをかざす。

 機械が反応するまでのほんの少しの時間を長く感じてしまう。

 出てきたチケットを手に取り一安心。

 「あっ、ポイントカード忘れてた」よく見ると下のほうに挿入口があった。

 まあ、いっか。とりあえず映画は見られるのだから。

 慣れないことをすると何か抜け落ちてしまう今日この頃。


 久しぶりの映画館は迫力があった。爆発の度に、合わせた両手に力が入り上下してしまう。

 時折、自分が声を出していなかったか不安になり口をぎゅっと閉じる。

 以前はそんなこと気にする必要もなかったのに。

 暫く映画館に行かなかったからなのか、それとも歳のせいなのか。

 映画終了後に夫に声が出ていなかったか確認した。

 「大丈夫。出てなかったと思うよ。まあ、映画に集中してたからな~」

 安心して良いのか、どうなのか。


 そういえば、姑さんが生前テレビを見ながら「あっ」「キャッ」「わっ」などと上半身の動きをつけていちいち反応していたっけ。

 当時は、その様子を可笑しく感じていたのだけど。

 歳を重ねるごとに近づいていくのかしら。

 


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