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所謂いわゆる 職人ってやつですよ

トントントントン 開けても暮れてもね

よくもまあ 叩いてたもんですよ

何が楽しくって暮らしていたんでしょうね


えっ ていしたもんだって?

嫌ですよ 今更 お世辞せいじなんて

それに まだまだ あたしなんか

親方に比べたら みたいなもんですよ


親方の作品ってたら もうね

なんてったって形がいい とろ~ととろける様でね

それでもって 何とも言えない品があってね

ん~ れしちゃうね


お宅さんにも見せてあげたいくらいだ

人生観 変っちゃうかもわかんないよ

弟子入りしちゃったりして

はぁ~ 中々 親方の域までいけやしないけどね


そんな訳で トントントントン

楽しみったら 酒くらって不貞寝ふてねするくらいですあ

そんな味気ない暮らしでしたがね

女将おかみさんの紹介で 嫁を貰うことになりましてね

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