雲の底の底の

鵺月

第1話


 雲の底の底の


 継ぎ目のないその下の

 漆紺の広がった瞬間

 ピンと張りつめた

 永遠の場所に沈んだ私を

 あなたは息を密めて

 静かに包む

 そう

 前世からそうして私を

 包んでいたかの如く

 冷ややかにそしらぬ顔で

 だけど日溜い(あたたかい)

 あなた日溜い(あたたかい)

















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