　今日は父の日だ……そろそろプレゼントが届いてる頃かなぁ。

　パパどんな顔するのかな。

　困るかな。

　嫌がらないかな。

　大丈夫かな。

　許してくれるかな……。

　プルルルルルル♪

「はい、もしもし」

「こちら警察署です、お父様のことでお電話致しました」

「はい？」

「あなたのお父様が……………　　　　」

　え？なんて？

　今なんて言ったの？

　今なんて言ったの………？

　パパ、病気だったの？

　なんで言ってくれなかったの？

　酷いことたくさん言っちゃったよ？

　これからプレゼント、開けるんじゃないの？

　手紙読むんじゃないの？

　私、まだ話せてないよ。

　連絡一度もしてないよ。

　ありがとう……言ってないよ……。

　どうして………？

　急いで駆けつけると、父は亡き人になっていた。

　ねぇ、起きてよ、お父さん。

　ねぇ、起きてよ、パパ……。

　家のポストには、不在票が入ったままだった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい