27話:『前夜』


ピーチは忙しかった。



ゴブリン、人間の街、村中を回らなくては行けなかった。

もうすぐ王国の建国記念日。

王様から、各地を周ってモニター的なものを設置するように言われている。

ピーチの魔法で、王様の演説を世界中に中継する為だ。



今や王国内どこにいても良い権利が与えられている。

許可証の代わりに、王様の金の杖を貰った。



やろうとすれば何でも出来るピーチは、

助手のスーとともに頑張っている。




ピーチ:「あー。忙しい忙しい」

   :「おい助手。手を抜くな!」

スー:(何もやっていないじゃないか、、、)



ピーチは忙しそうに。丸太に座っている。



移動だけ魔法。

後はモニター的なものを作る。

それは各地で異なる。湖だったり、

木を囲ったものだったり、

大きなガラスだったり。



何かしらの力仕事は、全部スーがやった。



王国、ゴブリン国では、

広場に上空に巨大なスクリーンを映す予定だ。




当日は、

ドラゴンとスーと3人で見届けようと約束していた。




ピーチ:「これが最後の1件」

   :「へとへとだわ」




そして今最後の設置が終わった。




ピーチは基本的に自己中心的ではあるが、

このことに関してのみ、

終始協力的であった。




勇者と緑子と最後に会ったのは

半月程前だったかな。




3賢者及び、緑子は、王様から国に招待されている。

当日は、国の代表同士集まり、世界に知らしめようとした。






緑子:「念の為に、近衛兵を連れて行きましょう」



3賢者A:「武装兵がいたら、民が無駄な混乱を招くだけ」

3賢者B:「こちらは劣勢の身。ある程度の配慮はしなくてはいけない」

3賢者C:「王に要らぬ疑いを持たれても困る。困る」



緑子:「それも、そうですね」


これからは平和な世になるのだから。







・・・


・・・・・





建国記念日


9時からパレードが始まった、

街中はお祭り騒ぎであった。


その様子を

スーとピーチとドラゴンの3人は、

山頂のモニターで見ていた。



12時から王様の演説は始まる。




スー:「いよいよか」

ピーチ:「楽しみ♪パレードすごいね!」

ドラゴン:「もっと酒もってきてくれんかスー」








スー:(なんで俺が、、、)










世界中のゴブリン、人間はモニターを見続けた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る