10話:『アー・ユー・レディ』



ピーチ:「そんじゃあうちは行くね」





ピーチは勇者に別れを告げた。

そろそろスーが亜空間から戻ってくるからだ。



勇者:「最後に聞きたいことがある。良いか?」

ピーチ:「いいよ。なに?」

勇者:「君のつれの金髪の子供は、何故私に敵意を向けている?」

ピーチ:「あー」

   :「あいつ訳あってゴブリンに育てられて、そいつらを君に殺されたからだよ」


勇者:「そうか。通りで」



ピーチ:「他にはないかい?」

勇者:「いや、なにもない」




ピーチ:「そんじゃあーねー」







一方スー




ロボットピーチ:「コレガサイゴノシュギョウダ」

       :「コエテミロ」

スー:「もちろんさ。でやー」



スーは最後の修行を乗り越えた。



ロボットピーチ:「オツカレサマデシタ」

       :「デグチハシタデス」


スー:「出口は下?何言っている」




亜空間の地面が崩壊してスーは落下した。







スー:「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」








スー:「いてててて」

  :「よう久しぶり」

ピーチ:「おひさ」



気が付いたら、ピーチの家の庭に放り出されていた。



ピーチ:「少しは強くなったかい?」

スー:「分からない。実感がない」

  :「直ぐに戦場へ行こう」


ピーチ:「オーケーオーケー」






旅の支度後



ピーチ:「また包帯するんだ」

スー:「俺のアイデンティティだからな」



スーは新しい包帯で顔を覆った。

アンから貰ったボロボロの包帯は、

勇者との戦いで、ほぼなくなった。



スーは短くなったその包帯を左腕に巻き、

リストバンドのようにした。




現像する思い出を大切にした結果である。





スー:「それじゃあ行こう」

ピーチ:「おー。しゅっぱーつ!」












また旅は始まる。






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