ネットでGoogle翻訳を使いなんとか

 WEBを読み解き探知が出来るソフトウェアを見つける。

 それなりの額のお金が必要だったが、USBメモリに保存し

 一応ウイルスが入り込んでいる可能性があるため

 ウイルス対策ソフトにかけるが特に問題が無かったため任務は終了した。


 そのまま睡眠をとりカフェエリアで無料の食事をとる。

 自動販売機の音やアンティークに似せた家具

 どこかで聞き覚えのあるジャズが流れており安っぽさが無駄に居心地がいい。

 自分の個室に戻り何をする訳でも無くただ天井を眺めていると

 意識してこなかった音が耳に届く。

 他の部屋からは豪快ないびきが聞こえたり、

 力強くタイピングしている音などが聞こえる中、

 隣の部屋からは物音と女性の声がたびたび聞こえた。

 耳を澄ましていると、「んっ。。。」と女性が何かを我慢している声が

 時折聞こえていることに気が付く。

 僕がダークウェブで恐怖心と向き合いながら作業をしていた間

 隣の2人は性行為を行っていたのだ。

 壁の近くで耳を当てるとひっそりと会話していた。

 「やばいよタクミ」と吐息交じりの女性の声が聞こえる。

 音楽を聴いている時よりも貪るように聴き入る。

 いつの間にか行為は終わり2人は逃げるようにして

 出て行き欲望の臭いだけを残して行った。


 外は明るくそのまま家に帰るのは惜しい気がし近くの公園に寄る。

 鳩が餌を求め地面を群をなして歩いている。

 音楽を聴きながら大きな池を一周する。

 すれ違うのは朝のウォーキングをしている老人だけで

 若者は誰も見かける事はない。

 水面に光が反射し朝日が珍しく眩しく感じる。

 少し離れた所の空には雲がかかっているため

 長居はできないなと思い池を一周次第駅に向かう。

 誰も居ないホーム、線路には鳩が歩いている。

 人間独特の臭いは今はしない。

 僕は朝のホームが好きだ。

 数時間後には人で溢れかえる。

 嵐の前の静けさが、この状況の価値を高めていて充実感に隠された

 高揚感を満たされていく。


 昼過ぎ、息抜きを兼ねて喫茶店に足を運んだ。

 窓際の席にはいつもの女性が座っている。

 女性が見える席に座り携帯をいじるフリをし遠くから眺める。

 誰も寄せ付けない雰囲気が美麗さを際立てる。

 心が浄化されていくのが分かる。

 あの女性は周りから期待され愛され育ち清い心で生きて行けるのだろう。


 家に帰ると無意識に魔女の亡霊如くあの女性を思い出し下半身が反応する。

 大きくなった堅物を出すために下着のゴムを伸ばす。

 限界まで大きくなったペニスでも自然に皮はめくれない。

 幼い頃床にペニスを押し付け皮の先端に体重をかけ

 擦り快楽を得ていたのが皮が伸びた原因だろう。

 白い体液が臍のあたりに飛び散る。

 独特の臭いが充満する前に小さいビニール袋に入れ硬く結ぶ。


 これまで何も得ることが出来なかった。

 今回だけは魔女が僕に微笑んではいいではないかと

 思いながらそのまま睡魔に落ちるのだった。


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