修学旅行3

「「ジャンケンポン!!」」

凛空と楓は、ずっとジャンケンをしている。

「なぁ、2人とも簡単な話だ。ジャンケンなんてしなくていい。俺だけ布団を話せばいいだけじゃないか?」

2人がこっちをにらんだ。

そして、コショコショ話をしはじめた。

「楓さん、このままだと兄さんと寝れそうにありません。ですから、ここは協定を結びませんか?」

「協定とは、どんな内容なんですか?」

「多分、兄さんは、端でも一緒には寝て貰えません。ですので、今回は諦めるという協定です。」

「抜けがけは、なしですよ凛空さん。」

コショコショ話は、終わったようだ。


「兄さん、私達は2人で寝ます」

「普通は、そうだろ、、、じゃあ、寝る場所も決まった所だし、大浴場に行くか。」

大浴場というだけあって、大きい風呂がたくさんあった。

「風呂上がり、何飲むか迷うな、、、」

自動販売機の前で悩んでいると、後ろから声をかけられた。

「先輩、お久しぶりです。」

俺よりかなり身長が低く、黒髪でショートヘアーの女の子が、そこにはいた。

「わたし、わたしですよ!!深井 杏です。同じ中学だった、じゃないですか!!」

深井 杏は、俺がサッカー部をやってた時に、マネージャーをしてた子だ。ただ中学2年の春に、大怪我。サッカー部を辞めざるを得なかった。杏も後輩なため、学校ではあまりあわない。そのため、顔を見てもわからなかった。

「杏が、どうしてここに?」

「いえ、特に用事があった訳でもないです。たまたま、ふらり自分探しをしてた、だけです。そんな先輩こそ、なんでここえ?」

「俺は、修学旅行で来てるんだ。」

「そうですか、これも何かの縁です。アカウン教えてくれませんか?」

杏は、そういうと、QRコードを見せてきた。俺は、スマホでそれを読み込み、杏のアカウントを登録した。

「でわ、先輩。自分の部屋に戻ります。連絡するので、返事くださいね。」

杏は、手を振りながらエレベーターにのった。

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