循環

時の刻みは 鼓動と等しい

一呼吸する毎に 血流が 私の全身を隈無く駆け巡る

頭から足の指先まで 滞ることなく

一滴の血も無駄にはしたくない

無駄には出来ない


細胞一つ一つ迄 栄養を行き渡らせる如く

取り込んだものを 全て血肉に変えて


限られた時の中

全てを余すところなく享受せん


私が私である為に

私が私自身であり続ける為に


そして 知り得たものを いつか後世に伝える為に


土に帰る前に


全てを余すところなく享受せん

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