野球に詳しくなくても楽しめる。

 まず、野球を知らなくても楽しめるというのは物語の流れがしっかりとしており魅力的な登場人物が沢山いるため、それだけで面白く、野球については新しく知ることが出来ていると思えるからです。

 主人公が異世界で得たハズレ能力で前前世では出来なかった野球界を駆け上がることを目的に頑張るという話です。

 主人公についてですが決して気が強いという訳ではありませんが野球に魔法を持ち込むことに必要以上に卑屈さや後ろめたさを持つこともなく、かと言って絶対的な武器にすることもなく堅実な考え方で人間性に好感が持てます。
 敢えて人間性と言いましたがこのあたりのバランスの良さもあって作品全体として危険が身近に潜んでいるという設定でありながらプラスな雰囲気に仕上がっています。野球と人間関係の比重の良さも魅力的です。

 そして、ジェネレーションギャップネタや不快感を感じさせない絶妙なスケベネタはとてもいいスパイスになっていると思います。

 これからも主人公の活躍と作者様を応援しています。