応援コメント

ひとねこアイの日常 3話 アイくんと『必ず信頼できる人』」への応援コメント

  •  まだ本格的にデスゲームの様子が描かれておらず、適切なレビューを書くことができそうにないので、ここまでの感想をこちらに書く形を取らせて頂きますね。評価(★)はこれとは別に行わせて頂きます。



     ある日26人の少年少女の元に届いた手紙。それはとある“招待状”でした。
     拒否権すらなく呼び出された先にあったのは、何とも不思議な空間。そして自分を含め、様々な国、さらには“もう一つの世界”から来た若者たち。
     そうして集まった彼らに課された使命。それは、『神技』と呼ばれる不思議な力と特別な武器を得て。日本の東京に現れる魔人の討伐をしながら、生き残りをかけて互いに殺し合う、13対13のデスゲームだった——。

     冒頭から独特の語り口で始まる物語。どこか劇的で挑戦的な宣言。そのおかげで一気にこのお話の世界に引き込まれ、魅せられます。
     様々な登場人物たちの目線が描かれ、まさに全員が“主人公”。そのため、デスゲームを描く作品としてはある意味仕方ない、「主人公が生き残る」と言う常道が通用しません。よって常道である「どう生き残るのか」に加えて「誰が生き残るのか」と言う点にも期待することができ、興味を引かれます。

     また、主人公を1人に定めないもう1つの利点として、他視点で多角的に状況を見ることができるため、物語に厚みを感じられました。特に、馴染みのない“もうひとつの世界”についてや、能力、登場人物たちのバックボーンなどは一人称ならではの親しみやすさで描かれ、グッと理解しやすい印象でした。

     登場人物同士の会話が中心となって進み、重くなりがちなテーマを扱いながら軽妙に読み進めることができます。
     “全能”者がいてその人物に語らせることも秀逸で、違和感無く俯瞰的な説明を受け入れることができました。

     序盤は自陣営の作戦会議や自身の能力の把握などがメインで進み、血生臭く無いことも、その手のものが苦手な方でも読みやすい工夫に思えました。



     以上が、私が感じた貴著の魅力です!
     誰がどうな能力を持っているのか。魔人を倒す武器がどのようなものか。現代ファンタジーならでは魅力もこれから登場するのだと思います。
     が、他の作品に触れるために、ひとまず今回はここで区切りとさせて頂きます。そう言う意味でもレビューを書くことが難しく、評価もあくまで“現段階のもの”です。

     総じて、冒頭にもあったように、嘉御白 狐烏猫様のデスゲームに対する挑戦が詰まった作品に思えます。一味違う、テンプレに囚われない。唯一無二の素敵な作品を読ませて頂きました。
     自主企画への参加、ありがとうございました! ささやかながら、こういった形で応援させて頂きます。

    作者からの返信

    ありがとうございました!

    星の数程作品がある中で読んで頂いて、とても有り難かったです。

    また何処かで会いましょう。