第16話 姑息

時は有限……

俺は管理事務所へ向かう……


敵本隊はメイン通りをT字路を右折して港に向かっているだろう。

俺はメイン通りを横切り、元々ケビン・ラース班が担当していた官庁街を左に見て、二体の死体を跨ぎ、路地を進む。

④班のケビン・ラースは俺を探しに行った敵三名を追跡、メイン通りを正門に向かっている模様。

俺は地図で観ていた海岸沿いの出入口……おおよそ釣り人用の小さな出入口を目指す。

敵に対しての我の優位は、ほんの数刻とは言え街の地図を見た事。


この黄昏、暗闇……敵は気付かぬかもしれぬ。

ならば好機、下手をすれば多数に切り刻まれるやもしれぬが、上手く行けば、敵の多くを暗殺出来よう……但し、早く現場に向かわねば、敵の大半は、港内に入ってしまうだろう……それでは意味がない。


……考えながら小走り……後方に俺を追いかける動体は感じない。

……前方に小さい出入口が入る。

……目の前に高い防壁が立ちはだかる。


それは城の城壁の様な高さは無いが、それでも容易に乗り越えれる高さでは無い。

高さ5m程度はあるか……それは元々、外からの野獣を侵入させない様に造られた壁だ……

トスカの周囲には、四つ足の獣が繁殖している。

ガルバという犬に似た雑食獣だ……ヤツラは、体長1.0m程で群れをなして行動する。

ヤツラは賢く、人間が複数いる際は襲わないが、街中でも少数や単独行動の場合は群れを為して襲い掛かり被害が絶えなかった。

そして造られたのがこの壁だった。

戦を考慮して造られた壁ではないから、石で造られた場所も、木材で造られら場所もある、様々だ……海岸沿いの壁はは、海水による劣化を考えて石造りで造られていた。

そして俺は人一人が行き違える、閂が掛かった錆びた扉の前に辿り着く。


        出入口

 城壁ーーーーーーー□ーーーーーーーーーーー

|      ロイズ・ライ         |

|  ナイフ     繁華街        |

|敵敵      |  |           |

|  敵死体   |  |           |

|殿 ーーーーーー|  |ーーーーーーーーー   |

正門 メイン通り   メイン通り      |

正門  ④班 メイン通り   メイン通り   |

|  ーーーーーー|  |ーーーーーーーー|敵隊 |

|        |死死|        |    |

|        |  |        |   |

|    官庁街 |  |      管理    |

|          俺     事務所   |

 ーーーーーーーーーー□出入口ー港港港港港港

 崖 崖 崖 崖 海岸 海岸 海岸 海岸


【道は大きい道のみ記載、横路・路地は未記載】


海岸に出る小さな出入口に立ち、敵軍の行動を瞬時考える。


1、外壁側面の細い崖を歩き港に入る。

2、海を船により港から上陸する。


1、ならば、人一通れるか否かという様な崖を歩き、隊列は細長く伸び、戦闘が港に到着しても、殿は崖を歩いているだろう、それでは正門部隊との挟撃に間に合わない可能性がある。


2、ならば、波の音に紛れ、暗闇に乗じて、上陸する事が出来る。

但し、敵は陸路で来た筈だった、船で動く別働隊がいたのだろうか?


ただ、挟撃を成功させるに取るべき手段は2だろう。


そしていずれのルートを取っても、港から来る敵の行軍は、港倉庫を通過して一直線に管理事務所に向かう……それでいい。ただ戦闘に入るのは、正門からの部隊が戦闘を始めてからだ。


正門部隊は、港に正面玄関を持つ管理事務所の裏口から攻めるのだ。そして剣匠が応戦している間に海からの精鋭部隊が正面玄関側から攻める。


大まかな敵の計画はそうだろう。

そう思う理由は2つ


管理事務所の正面玄関は客を受け入れる為、大きく両開きの扉が設置されている。

故に中に入ろうとする者からすれば最も効率の良い出入口。

だが、当然剣匠の警備は厚い。

だから、陽動として正門からの部隊が居る。

正面玄関の警備を手薄にする為に、ちょうど反対側の裏口から攻撃するのだ、これで数少ない剣匠側の戦力を分割する事ができる。

そして、港から上陸する部隊を精鋭部隊と考える理由は、港上陸部隊が正面玄関に対しているからだ。掌握するに効果的な正面玄関へ向かう隊が自ずと精鋭部隊だという事になる。

但し、正面玄関は閂で内側から強固に閉じられている。

その場合は、左側非常階段から2階に上がり内部に入る事になる、こちらは鍵程度だから破壊は簡単。

街外の小高い丘から望遠鏡でも使用して視れば、容易に判ることだ。


そんな推察をしながら、俺は出入口に近づき、外側の気配を聴く。


波音……

そしてそれが岩に当たり砕け散る音……

波が引く音……


足音、衣擦れ、踏んだ砂利・小石が動く音、そんな音は聴こえない。

この事からもルートは海の可能性が高い。


武器と暗器を仕舞う。


……そして俺は静かに閂を引く……が止める。

腰のベルトポーチから円形の金属ボトルを引きずり出す。

蓋を開けて中を指で掬う、その指を閂と金属閂が当たる金具に擦り付ける……そう、これは油だ……


塗り付けた油のお陰で「キィー」という耳障りな音がほとんどしない、滑らかにスライドして閂が外れる。


どうして油なんて持っているのか?と問われれば「役に立つ」としか言えない。

アルテアの剣士としては不要かも……剣匠なら持っていてもおかしくは無い……


……潤滑剤……隠密時役に立つ……戦闘時でも……


油はこんな暗闇では目視出来ない……敵の行動範囲に塗れば、スッ転んで試合終了……

運が悪ければ、スッ転んで頭を岩に打ち付けて即死……


「卑怯極まりない!」……とアルテア戦士なら言うだろうが……我等は剣匠……知った事ではない。


そして集団戦ならば、味方が踏まない様に気を付けて使用する事……


但し多くの剣匠は、ブーツに滑り止めを入念に仕込んでいる……或いは付与魔法で滑り止めを付加している者もいる……何事にも上には上が居るものだ。


無駄事を考えるのを止めて、閂の外れた小さな扉を開く……

潮の匂いが鼻孔を埋める。

やはり敵は居ない……ならば、港へ急ごう、まだ戦闘音は聞こえていない、まだ間に合う。


俺は出入口から静かに出る、波音が耳を擽る。

海岸を望む海岸に出る……海岸と言いつつも、大きな岩が転がっており、砂浜ではない。


左右を索敵して周囲に敵が居ないのを確認する。

港は左側の海岸を進めばたどり着く筈、岩影に隠れながら進む。


港までは、約150m……

月が見えない……松明やランタンが照らしていない場所は漆黒だ……そして雨が降ってきた。

月が見えない理由は雲か……土砂降りでは無い、しかし直ぐに

夜目に慣れた俺には前方の波止場に打ち付ける波飛沫が微かに見える。


……!!!……

……まさかな……

……まだ7月故に出来ぬ事も無いが……

なんと敵は船ではなく、泳いで港にたどり着いていた。


『おおぅ……正に、上陸中か……』波止場をよじ登る黒服の人間達が見える……『しくじった……遅かった』上陸中が殺害の絶好のチャンスだった……そこに間に合いたかった……しかし仕方無い……次の手を考えなければならない。


……となれば、正門からの隊も管理事務所に到着しているのかもしれない。


あれよあれよという間に、20名は波止場に港の倉庫に隠れて整列する。

管理事務所からは見えないだろうが、側面から見ている俺には丸裸だった。

泳いで来た割にはしっかりとした武装、革鎧、片手剣は肩に担いで、手甲、足甲も着けている……そういった重量物を装備しても水泳できる部隊……そして、そこから休む事なく行動に移れる胆力。


……やはりこちらが本隊か……


彼等は倉庫脇を通り、管理事務所に進んでいく……全くの無言……予め決められた事の様に整然と進む。

正門の隊に比べて明らかに統率力・身体能力が上だった……正門の隊レベルなら一人で隠れて始末しようかと思っていたが、どうにも難しそうだ。

それこそ1人目で直ぐに見つかり、囲まれ切り刻まれる未来しかない。

まぁ、それでも管理事務所への攻撃を多少緩和されるかしれんが、此処まで来たなら、もう少し効果的な攻撃がしたい。

俺は敵を追う様に海岸から港に入る……倉庫を遮蔽物にして彼等の後ろ姿見る。


……身体を乾かしもせずに任務遂行している彼等の足跡が、水路の様に付いている……どうしても、水分を含んだ足音を消す事が出来ない。

彼等の進行方向と速度が判る……

ゆっくり進行している……多分正門の部隊の到着を待っている。

正門隊の交戦を待っているのだ。

彼等は管理事務所を望む、倉庫前に大きな木箱に隠れて整列し始めている。

俺は10m弱の距離から倉庫に隠れてそれを見ていた。

俺は何か妙案は無いか?周囲を見舞わす、すると漁業でも有名なトスカだけに倉庫の脇に一人漁用の小さめの投げ網が置かれている。

俺は網の周囲の錘が音を立てない様に気を付けて持ち上げる。


そして敵が進攻している大きな港倉庫の反対側を走り、彼等の先鋒が見える別の倉庫前に出てくる……倉庫から管理事務所の距離は直線で30m程度……だが実際は船より入出庫する物品の通り道が5m程度確保してあるだけで至る所に樽や木箱が置かれている……繁盛故の雑多な風景……俺と敵とは10m弱の距離……その木箱を利用して敵は待機していた。


雨は相変わらず密やかに降り続けている。

それでも石畳に落ちる確かな雨音が耳に響く。

投げ網を投げるタイミングを図る、とは言え本番は投げ網以降だ。


投げ網はあくまで相手の行動を多少封じるに過ぎないし、投擲前に勘づかれ、散開されれば意味は無い。

そして、多分勘づかれる、投擲時の錘が立てる音で……

だが、構わない狭い木箱と木箱の間で密集体型で待機している彼等の数名の体に絡み付けば良い。


「!!!」

「ガゴッ、ガッ!!!」打撃音が管理事務所の方から聴こえる。

戦闘開始だ、正門からの部隊が管理事務所に攻め込んだのだ。


暇は無くなった……

待てば彼等は管理事務所走りだすかも……

俺は、待つ事無く、既に投げ網を敵の上空に投げていた。


やはり漁師の様に投げ網は上手く拡がらないが、そこそこの円を描いて、敵の先頭周辺に落ちていく……しかし網に気付いた先頭の敵が、自身の鉢金を網に向かって投げる……夜目が効くのだ……鉢金は網の中央に滑り込み、辛うじて拡がろうとしていた網を小さな円に変える。しかしそれでも落ちた網は3名の肩や腕に絡み付き行動を妨げてた……


『……半分失敗だが、構わぬ、よしよし……次だ……』頭の中はえらく冷静だ、俺をオレが俯瞰している……死に狂いだからだろう……


俺は管理事務所に向かって走る……走りながら、網を斬ろうとしている敵の頭部に胸鎧に収納している投げナイフを見舞う……3投……


1人目、頭部に被弾、おそらく殺した。

2人目、肩に被弾、致命傷成らず。

3人目、手甲で弾かれ未遂。


管理事務所に向かう石畳を一足飛びに走る。


同時に腰のベルトから金属ボトルを引っ張りだし蓋を開ける……俺の後方に向けて振る。


通路幅の狭く木箱が雑多に置かれ影になった石畳ににベッタリと油が撒かれた。


月は雲に隠れ、これでは油の目視は不可能な筈だ。


後ろから足音がする、もう音を立てない様に走ってはいない。

敵は俺の後ろを追って、管理事務所に向かってくる。


俺は木箱を盾にして敵を見る。

ここで油を撒いたのは意味がある。

我等の戦闘場はおそらく管理事務所周辺だった……味方を油で転ばせる訳には行かない、使うならここだった。


せめて、あと4人は仕留めたい。

さすれば残りは15名、数の上でも我等の方が多数となる。


『盛大に転べ……』俺は思う……

転べば俺のナイフが刺さる。

俺は胸鎧に収納している投げナイフを2本抜き、後はジムが新しく創った手甲から棒手裏剣を2本外す。


敵は既に戦闘を開始している正門からの部隊と計画を予定同時行う為に全速力で走ってくる。


『もう少し……もう少し……』

俺は罠の地点を通過するだろう敵軍を注視する。


『……今だ……』

もう数歩……油の罠だ……


『……!!!……』声が出そうになった。


戦闘の先程、鉢金を投げた敵が罠の寸前で跳んだ……何故バレた?!……ヤツは油を避けて着地する。


後方の敵もヤツの真似をして跳ぶ……

全員が跳ぶ……但し真似しているだけなのか、数名は踏切が遅く転倒した……


逃げながら、俺は心で舌打ちする。

それでも転倒した敵に投げナイフを見舞うのだが、先頭が俺に近付きながら手裏剣を投げて来た……恐ろしく正確な投擲、屋根の上の生意気なアイツとは比較に成らない……俺はそれを避ける為に手元が狂う。


俺のナイフは転倒した敵の手前、石畳に当たり火花を飛ばして転がる。

俺は追加の棒手裏剣を投げるのは諦める。


転倒した敵は起き上がりつつある……


俺は管理事務所に走る。

投擲を遮蔽できる建物内での近距離戦闘に……


あの先頭の敵……アイツはヤバい……

1対1でも……負けるとは言わないが、勝負に時間が掛かる……集団戦闘で勝敗に時間が掛かるという時点で戦闘を仕掛けてはいけない。

長期の戦闘は他者の介入を許すし、同時に自身も他者への警戒が疎かになる。


複数で圧し殺すのが正解……

卑怯か……知ったことではないが……


だが、何故避けれたのだ、どうして跳んだのだ、管理事務所に向かいながら考える……


視界では見れない筈、

聴覚でも聞こえない筈、


……嗅覚……匂い……油の……少なくとも俺にそんな嗅覚は存在しないが、油の匂いを嗅ぎ当てたのか……


現状の材料から考えられる推論は俺にはこれしかなかった。

ライドを思い出す……アイツの異常に発達した聴覚……視覚に頼らず地形、物体を把握する超感覚、俺には到底理解し難いあの感覚。


どうやら、あの先頭の敵はそれを持っているようだった。


俺が近づくにつれ管理事務所から打撃音と斬撃音が大きくなる。

建物の俺が向かう正面玄関では無く、更に奥から聴こえてくる。

想像通り建物裏の中庭で戦闘が起きている。

これは剣匠側が望んだ事でもある。

下手をすれば、管理事務所を使い倒して敵を殲滅し、そして捨てて別の拠点に移ってもいいとローレン大将なら考えている筈。


『建物は標準状態で、罠が仕込まれた空間だよ』師匠の言葉を思い出す。

『籠城する者は、その罠を効率良く使用せねばならん』

『突入する者は、至る所に罠が仕掛けられていると穿って考えよ』

そんな事を言われた……


そして管理事務所を見捨てるなら、退路は必要。

逃げる先は、大型の建物、役場・商工会議所 そんなとこか……


俺は目前に迫った管理事務所に対して、簡単な手信号を送る。

自身の隊内での認識番号数字……

俺の装備からも俺が剣匠だとは認識しているだろうが、念の為だ。

俺では無く敵が剣匠の装備を着ているとも限らない。


正面玄関が開く……俺の入れる隙間だけ……先程、敵の到着前に見た事務所とは異なり、港側から見るとまるで城塞の様に見える……


カシムの横顔が微かに見える。

俺の20m後方から敵の戦闘が追いかけてくる。


俺を事務所に入れて直ぐ玄関が閉まる。

頑丈な扉を閂で閉ざす。

「参った、敵はかなりの手練れだぞ……」開口一番俺はカシムに言う。

「大将達は?」俺は続けざまカシムに訊く。

「事務所のここから反対側の勝手口の敵を殲滅しに行ってる」カシムは言う。

『良い状況ではない、今居るのは未成年の剣匠ばかり』俺は眉間に皺が寄る。


……暫しの沈黙……


「君はヤーンと言ったかな?どうかしたのか?」右側から声がする。俺は振り向く。

壁面の大きな窓の隣に彫像の様に立っている男。

その声が聴こえるまでそこに人が居ると気が付かなかった……いや、視界には居た……俺の視界内に……なのに、認識していなかった……声が聴こえるまで認識出来なかった……


カシム達の様に未成年ではなく、大将と共に自律で動く剣匠だった。

ヤーンは彼の事を知らなかった。

いや、顔は知っている、しかしこの遠征中話した事も、彼の噂を耳に入れた事も無かった。

いつも、いつの間にか、大将周辺に立っており、またその存在感の無さに会話も振られず、「あぁ、そう言えば、そんな人もいたかなぁ……」と思い出す、そんな人物。


こんな声だったのだ……

理知的で、静か、この状況下で……

「どうかしたのか……」等と……

今は戦闘下だ……

『どうかしている状況なのだが……』この人物には違う様だった。

俺は訳の分からない安心感を彼から感じて話す。

「はい、ヤーンと言います、海からの上陸した敵が今にもこの正面玄関を突き破って入って来るでしょう、裏口の敵より手練れです」俺は大きな声で言う。

前ならば叫び声に近い声で話したかもしれないが、今はこの状況下でも冷静だった。

逆に俺の話を聞いた未成年の剣匠の方があたふたし始めた。


「……そうか……敵はもう来ているな……足音が聴こえる……」小説の一節を朗読しているのではないかと思うような話し方。


「そうです、もう壁の向こう側まで居てもおかしくない」俺は早口になる。


お陰で、未成年剣匠の動揺が更に大きくなる、剣を抜く者迄出る始末。


『しまった』俺は思う、仲間を動揺させてどうする……

「すみません」俺は誰に言うでもなく言う。

「構わぬよ……まぁ、扉も窓も封鎖しておる、そう簡単には破壊出来ん……殺傷する事を目的とした彼等の武装は最大で長剣程度……頑丈な石造りのこの事務所を簡単には破壊は出来ない」この状況下では余りにも間伸びした話し方。


……訳の分からぬこの男の余裕……


「あぁ、すまぬ、自己紹介が遅れた、私はアリー」彼は、俺達若輩に丁寧に御辞儀をした。

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