第6話 実家に霊道!~まとめ~


この話はわたしが実際に体験した話です。


実家の廊下は霊道が通っています。

霊能者に見ていただいたわけではありませんが、確信しています。

和室から、玄関の方向へ通っているようで、今でも実家に帰り和室で寝ていると、たまに布団のはしを踏んでいきます。


実家に関する、さまざまなエピソードがあります。

1話分にするにしては大した内容でないものをまとめてご紹介したいと思います。


【バタバタ】

学生の当時、わたしの部屋は玄関の横にありました。

わたしが部屋で勉強をしていると、リビングから誰かが走って外に出ていきました。バターン!と大きな音をたててドアを閉めたのも分かりました。


足音から父だと思ったわたしは、「コンビニでも行ったのかな」と思いながら、勉強を続けていましたが、父はいっこうに帰ってきません。


「お父さんどこに行ったの?」

母や兄弟に問うためにリビングへ行くと、父を含めたわたし以外の家族全員がテレビを見ていました。


空き巣の危険もあるためドアを確認しに行くと、ドアにはチェーンまでかかっていました。


以降、ビニールを踏むような足音や、白い人影が、ドアの方向に歩いていくのですが、嫌な感じはしないため特に干渉はしていません。


父や兄弟は見たことも聞いたこともないと話しますが、母はわたしと同じくたまに見ることがあるそうなので、そんな日は生花を部屋に飾っています。


ちょうど雨が続くこんな時期は、よく歩いています。




【覗き見】

勉強をしていたとき、机に向かうと自分の影がノートに映ります。

ある日、いつものように自分の影がノートに映ると、2~3秒後に、頭の上の方からヒョコッと誰かが覗くのです。

髪を結んだりはしていませんし、後ろに何かを置いていたわけでもありません。


何度繰り返しても覗かれますが、振り返ったら絶対になにかいると思ったわたしは完全に無視し、勉強を続けました。


無視しているうちに影は消え、以降現れることはありませんでした。




【パーン】

実家のわたしの部屋の扇風機は窓辺にあります。

深夜になると必ず2~3回「パーン!」と、何かがぶつかったような、叩いたような音がします。


はじめは軋んでいるのだと思いましたが、深夜にしか鳴りませんし、他の家族の前では絶対に鳴りません。


わたしはやっぱり無視を決め込んでいますが、もう実家に帰省する際は和室を借りています。



【手形】

今の実家に引っ越した際に、ベランダに鯉のぼりを設置するレーンが残されていました。

前の住人のものですが、大して気にしていませんでした。


ある日、和室の白い壁が、一部黒くなっていました。


よく見ると、人の手形でした。


壁に手をついて、下にずり下がったような、垂れた手形です。

手の大きさも小さく、子供が遊んだかのようでした。


とりあえず擦ってみましたが、何汚れかわからず、洗剤をつけても落ちませんでした。

まあいいかと放置していたところ、数日後に2~3個手形が増えていたため、家族でドン引きし、この件はもう触れないというルールができました。


あれ以降増えていないので、今も放置されたままになっています。


あのあと分かったことなのですが、前の住人の子供は、近くの交差点で交通事故で亡くなったそうです。

思い出のあるこの家に、たまに遊びに来ているのかもしれません。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る