ホワイトデー4

亜美あみーどこにいる? 一緒に飯食おうぜ」

しょう先輩? わざわざ来なくてもいいんですよ?」

「俺が早く会いたかっただけだから気にすんな」

 正直言うと、女子が怖いからなんだけどなあ……。

 翔先輩は私の彼氏。なんだけど、女子から人気のイケメンだから、すっごい視線が痛い!

 先輩には言えないんだけどね。


「じゃあ、行きましょうか」

 2人で中庭に移動してお弁当を食べる。

「それにしても、先輩いきなりどうしたんですか?」

「亜美に会いたかったのと、これを渡したかったんだよ」

「えっ? いいんですか?」

「もちろん! これは亜美が好きそうだなって思って選んだんだ」

 先輩の言葉を聞いて、顔が赤くなった。

「あはは。亜美真っ赤ー」

「し、翔先輩が私のためにって思ったら、なんか恥ずかしくって。でも、ありがとうございます」

 私はすっかり忘れてたけど、今日はホワイトデーだったんだあ。

 先輩のおかげでこれからも頑張れそうです!

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