第3話 26歳の悩み事情

「ほのかー!」


「おっ!久しぶりー!miko,元気だった??」


「うん、変わらずだよ。最近、どう?」


やっぱり同級生は居心地がいい。

ほのかは保育の専門で一緒だった女の子。

一年の時はほのかを含む4人グループで

よくご飯を食べていた。


毎日、他愛もない話して。


「最近かぁー、恋愛?」


「うん。それも、ある。」


「いやー冴えないよっ。

浮気されたし。別れたし。」


「えっ!あの男の子!?」


「うん、なんかつれなくなってさー、まさかと思ったら、友達から女の子と歩いてたって聞いて…まぁその目撃の前には振られたんだけどね。」


「そっか…」


「もー、疲れたよ!笑 だってさ、私たち26だよ?そろそろ真剣に将来考えて付き合える相手見つけないととっくにアラサー…仕事に生きていくしかないのかな?もう。」


「いや、そうだよね。私もさ、最近別れてさ。」


「えっ!?mikoも別れたの!?」


「あいつぁー、だめだ。笑」


「笑笑」


「でもさぁ、やっぱりここには真面目な人、あんまいないよね。」


「うん。やっぱりたらしが多いよ。環境がそうさせてるんだろうけど。」


「まあね、飲み会三昧、時には指輪を隠してナンパ。

当たり前だもんなー。」


「どこにいるんだろうね、誠実男子。笑」


「…探しにいく?」


この言葉を発した時には、

もうすっかりお母さんの予言は覚えてなくて、忘れていた。


「いいね!二人でいこう!来週は?」


「いいよ!空いてる!」


「決まりー♪」



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