第2話 春の恋

ふわふわと

綿毛を飛ばす


君へ

届いてくれたら

願いながら


君は

くるくると

春の野原を

駆け回る


汚れをしらない

その

白き肌に

その

深い色の瞳に

その

そよりとなびく髪に


僕の

想いをのせた

綿毛が

届けばいいのに

思いながら


僕は

ふうと

息を

吹きかける


願いを

命を

宿すように

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