第5話 神父さまの思惑

-STAGE CLEARから1時間後

闘技場のまわりは群衆で賑わっている。

なにせ、バグとも思われる攻撃力を持っていたボスをいとも簡単に倒してしまったからだ。

タローは一人、神父さまに呼ばれて薬草屋の裏にいた。

(ここってから、入れないんじゃ、、、)

「先ほどは、ありがとうございました」

「いえいえ。お礼を言われるようなことはしていません。ただ、は生かしておけませんので」

優しい微笑みスタンプ出してはいるものの、タローはどことなく恐怖を感じたのだった。

「良かったら、フレンドになりませんか?」

タローの直感は、このイベントのクリアに必要な人だと囁いた。

すると神父さまは何も言わず、目の前から消える。残されたタローの元には

≪新しいフレンドが出来ました≫

というメッセージがあった。



-場所:???

そこには赤べこ色をした城があり、まわりには多数の提灯が幻想的に照らしている。

神父さまは提灯の光の下で聖書をじっくりと眺め、

「私の第二職場セカンドライフは決して、汚させない」

そう呟くと

「あなたにしか出来ないですからね。頑張ってください」

天からささやく声に、神父さまは

「もちろんですとも、創造主ゲームマスター






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る