16話 そこにある地獄、立ち向かうための修羅場

 聖剣が折れ、仲間たちはみな倒れている。

 パーティーを率いる女戦士は魔王憑きを倒すために、人生をかけてきた。

 同じ一族の仲間たちもそうだ。いや、四百年前、魔王が極寒の地に封じられたその日より、先祖たちは全員、この日のために生きてきた。

 

 魔王は極寒の地に封じられた。

 だが、魔王の配下であった高位魔族の魂は滅びず世をさまよっている。

 高位魔族の魂は生物に取り憑き、強大な力を与えるのと引き換えに、その身体を乗っ取ってしまう。生物の身体を乗っ取った高位魔族は、儀式を介して更に強力な生物を我がものとし、最終的にかつて人類を脅かした高位魔族としての力を取り戻す。

 いや、それだけでなく、封じられ空白となった魔王の座を引き継ぐのに相応しい存在まで昇華しようとする。これが、魔王憑きの真実である。


 英雄たちは魔王憑きの存在を察し、魔王憑きに対処する一族を造った。

 魔王憑きの存在を察した一族の者は、身命を賭けて魔王憑きにあった生物を討ち果たす。たとえそれが、一時的な処置でしかなくとも、それしかないのだから仕方ない。高位魔族の魂は一時的に力を失うものの、やがて蘇り同じことを繰り返す。

 高位魔族の魂を滅ぼす手段は、四百年たった今でも存在しないのだ。


 魔王憑きの存在を察したその一族は、女戦士たちを派遣した。

 その実力は、歴代でも上位。仲間も含め、魔王憑きに敗れることはありえない。

 だがその見立ては、想定以上の身体を乗っ取っていた高位魔族シュンシュウの前に、脆くも崩れ去った――

 

「なるほど。貴様らが、かの英雄の子孫か。四百年前、魔王様を倒したあやつらによく似ている」


 顕現された城の玉座に悠然と座るのは、ライデンの肉体を手に入れたシュンシュウであった。薄いユカタはすでに脱ぎ捨てられ、かわりに纏うのは、禍々しい細工が目立つ漆黒の鎧。結わえていた髪も解き放たれ、ざんばらの長髪となっている

 角なきオーガという情けなさを感じさせない、恐ろしいまでの偉容だ。


「下を向くな。貴様らには、英雄の子孫を名乗るに相応しい力がある。前を向き、胸を張り、己を誇りとしろ」


 一見、打ちひしがれる女戦士を励ましているかのようなシュンシュウの言。


「でなければ、こちらの勝利まで安くなってしまうからな」


 だがその真意は、自らを立てることにしかなかった。

 勝者たる自らの強さを誇り、敗者が弱さをうたい勝利の価値を貶めることを許さない。この勝利にこだわる姿勢こそ、四百年ほど前に人の手で倒された魔王と高位魔族のあり方である。結局は、力が物を言うのだ。


「くっ……いくらなんでも、強すぎる……っ!」


 女戦士は負けた理由を率直に吐き出してしまう。

 情報によると、魔王憑きにあったのはオークもしくはゴブリンとの話だった。

 オークやゴブリン程度なら、たとえ相手が群れを率いていても勝てる。

 自分たちの見立てが甘かったのは受け入れる、だがいくらなんでも、待ち構えていた相手として、このオーガ族の魔王憑きは情報より格上すぎる。


 女戦士の背後に倒れる女騎士が、そっと自身のレイピアを女戦士に渡す。

 女戦士は顔色を変えることなく、後ろ手で受け取った。

 叫ぶこともなく、感情を表に出すこともない。ただ迅速に、相手の急所を狙う。

 女戦士の一撃は、シュンシュウの反応を許さず、その身に届いた。


「お前たちは、今までの戦いで何を学んだのだ。角のある生き物の角なき部分を狙いたくなる気持ちはわかるがな」


「そんな……」


 呆然とする女戦士。

 シュンシュウは額でレイピアの刺突を受け止めつつ、平然と話していた。

 ライデンの額の防御力は、身体を乗っ取られても健在であった。

 女戦士の身体が突如ふわりと浮き、したたかに地面に叩きつけられる。

 地面に伏した女戦士の身体を、重く柔らかな物体が押さえつけた。


「おお、なんたる不敬! 家臣たる我らを無視し、主君に手を出すとは」


「……ユルサナイ」


 経年劣化で壊れそうな魔導の杖を構えた僧侶の屍と、ぶよぶよと肥大化した人型の巨大なスライムが女戦士を捕らえる。

 死してからの年月により、信仰と精神が魔に捻じくれたワイト・プーリスト。

 数百匹のスライムが合体することにより巨人となったスライム・レギオン。

 共に、魔の衰退した現在ですら、最大級の討伐対象として賞金のかけられた魔物である。魔王憑きは強大になればなるほど、強力な魔物を惹き付ける。ライデンの肉体を手に入れたシュンシュウの元に、強力な魔物が集まるのは明白であった。


「殺すな。これ以上の不運、いくら我でも目を背けたくなる」


 不運。

 シュンシュウが口にしたこの二文字こそ、女戦士たちにとってのすべてであった。

 もし、シュンシュウがエルダーゴブリンに取り憑いたままなら、オークやゴブリンを蹴散らして、今頃討伐に成功していただろう。


 だが、シュンシュウがライデンの身体を得たことで、強力な魔物たちが次々とシュンシュウの元に集結。相手の実力と勢力が想定以上に大きくなった結果、女戦士たちのパーティーはシュンシュウと戦う前に壊滅した。

 これを不運と呼ばず、なんと呼ぼう。


 シュンシュウは椅子に肘を付き、仰々しくワイト・プーリストに命じる。


「こやつらは捕らえておけ」


「ははっ! 洗脳いたしましょうか、それとも魔物たちに下げ渡しましょうか。それとも、魔王様自ら?」


「ふざけるな! 肉体は屈しても、心は屈するものか!」


 皆を守るリーダーとして、女戦士が絶叫する。

 奇しくも一族のパーティーは、年齢、実力を考慮した結果、女性のみのパーティーとなっていた。だからこそ、守らねばならない。屈してはならない。


「すまない!」


「ダメ」


「むぐぅぅぅぅ!?」


 舌を噛んで死のうとした女騎士の口に、スライム・レギオンの一部が無遠慮に入れられた。その光景が、リーダーたる女戦士の絶望を一層深める。


「お前たちは、我が望む形に染めてやろう。連れて行け」


 控えていた魔物たちが恐怖と絶望で彩られた女戦士たちを連行していく。

 ワイト・プーリストやスライム・レギオンだけでなく、既に相当数の魔物が魔王の片鱗を見せ始めたシュンシュウの元に集まっていた。


 女戦士たちが連行された後、シュンシュウは玉座より立つ。


「我は、少し休む。しばし雑事は、お前たちに任せるぞ」


 そう言って、自室へと戻っていくシュンシュウ。

 残されたスライム・レギオンはワイト・プーリストにたずねる。


「ザツジ?」


「それはここに馳せ参じる魔物たちの管理や、軍として動くための制度の制定。それに先程のような侵入者の排除だな」


「……ワカラナイ」


「そうだろうな。相変わらず、頭の鈍いヤツだ。魔王様の意図は、すべて私が汲み取る。お前は門の前でボーッとしていろ。せいぜい強さと馬鹿さをさらしておけ」


「ワカッタ」


 侮辱的なワイト・プーリストの発言を聞いても怒る様子など見せず、スライム・レギオンはずしんずしんと重い足取りで門へと移動する。両者ともに強力な魔物であるが、その知能には大きな隔たりがあった。

 ワイト・プーリストは、そんなスライム・レギオンの鈍さを見て確信する。


「やれやれ。魔物としてはともかく、仕える者としてヤツは足りなさすぎる。結局、腹心となれるのは私のみか」


 シュンシュウの腹心。これから先、更に力を増し、シュンシュウが魔王となったあかつきにはナンバー2となるのは自分だ。ワイト・プーリストはそう信じていた。

 シュンシュウが取り憑いた此度のオーガ族の身体は、並大抵の肉体ではない。

 覚醒の早さを理解したから、即座に駆けつけたのだ。

 いち早く仕え、完璧に魔物を差配すれば、実権は転がり込んでくる。


「だが……」


 シュンシュウは力を増し、自分はナンバー2のポジションに手をかけている。そんな順風満帆のワイト・プーリストにもわけのわからないことが一つだけあった。


「なにゆえシュンシュウ様は、下が寂しいことになっておられるのだろうか」


 シュンシュウはユカタを脱ぎ、重々しい鎧に着替えたものの、何故か下半身はそのままであった。つまり、マワシ一丁である。

 上は重装備、下は軽装を通り越してほぼ露出。

 そんな格好でも、シュンシュウは当たり前のように堂々と振る舞っており、ワイト・プーリストもその意図を聞くことはできなかった。

 女戦士のパーティーも、色々困って目をそらしていた。一種のデバフである。


 突如、ずずんと巨城が揺れた。

 震源地は、シュンシュウが下がった部屋である。

 騒ぎ始める魔物たちを、ワイト・プーリストは一喝する。


「静まれ! これこそが魔の胎動、強きお方が魔の王となる兆しである!」


 ワイト・プーリストの発言を聞いた魔物たちは、一拍置いた後、大歓声を上げる

 自分への称賛ではない。これはあくまでシュンシュウへの興奮である。

 だがこれは、まるで王になった気分だと、ワイト・プーリストは満足げであった。

 この快感は、ワイト・プーリストのマワシへの疑念をどこかへやってしまった。


               ◇


 おそらく、高位魔族たるシュンシュウの城にあるのは地獄だ。

 そして、カラテカたるアギーハのドウジョウにあるのは修羅場であった。

 ドウジョウ奥の洞窟にて、一人のダークエルフと一体のゴーレムがクミテをおこなっている。


「はぁっ!」


 ヴィルマのケタグリが、中型カラテゴーレムであるソエノに炸裂する。

 だが、石造りのゴーレムであるソエノの足は、その程度では揺らがなかった。

 今度はソエノの猛攻が、ヴィルマを襲う。

 マスタツに比べれば軽量かつ人並みの大きさではあるものの、ゴーレムである以上、ソエノの身体もカラテも重厚であった。

 ソエノのツキをかわしたところで、ヴィルマは距離を取ろうとする。

 

「退いたら負けだ! 二発、三発、逆に相手を退かせる覚悟で打ち込め!」


 一人と一体のクミテを見守るアギーハの激がヴィルマに飛ぶ。

 アギーハの指示を聞いたヴィルマは、その場で足を止める。

 至近距離でソエノのマエゲリをかわしたヴィルマは、ソエノの軸足に間を置かずケタグリを叩き込む。ヴィルマの一撃は、ソエノの体幹ごとその足もへし折った。

 崩す一撃をより強く、より激しく。たとえ相手の身体が石でも崩す。

 ヴィルマのケタグリの威力は目に見えて上がっていた。


「イッポン!」


 アギーハの裁定と同時に、前のめりに倒れるヴィルマ。

 洞窟のひんやりとした空気と、岩肌のゴツゴツした痛みが同時に伝わってくる。

 倒れたヴィルマとソエノの回りに、小型ゴーレムのシロオビが集まってきた。


「ちょっと、早……」


 ヴィルマがなにか抗議らしき声を上げるものの、ゴーレムたちは構わずヴィルマの足に薬を塗り、回復の魔石でその身を照らす。曲がったソエノの足も、シロオビの手により修復される。

 ゴーレムたちの万全すぎる治療により、倒れたヴィルマの体力は完全に回復していた。正確には、させられていた。

 辛そうな顔で立ち上がるヴィルマ。修復されたソエノは、既に立ち上がっている。


「はじめ!」


 アギーハの合図で、再び始まるクミテ。もう何度、クミテを重ねただろう。

 倒れても、倒されても、シロオビによりすぐに回復させられ、休むことを許されない。アギーハがいつ体力切れになるかわからない、自身のために作り上げた回復用のシロオビたちの性能は確かである。


 十日後には城に再び向かう。つまり、カラテをならうのに使えるのは九日。

 本格的に学ぶのではないにしろ、九日ほどで技を習得できるとは、なんとカラテとは簡単なものか。そう侮っていた心は、すぐに霧散した。

 なにしろ、アギーハの指導には、休みの二文字が無かった。


               ◇


 何度も何度も、直立した丸太を蹴る。

 巻かれている縄のおかげで痛みが緩和されているものの、しょせんはわずかでしかない。それに、縄以外の場所、目標を外せば、痛みは当然大きい。

 足の痛みに歯を食いしばりつつ、ただひたすらに蹴る。

 何回蹴ればいいなんて目標はない。倒れるまで、ひたすらに。


 ヴィルマとソエノのクミテは終わった。

 現在ソエノは停止し、シロオビによる本格的な修理を受けている。

 だが、ヴィルマは休むことを許されなかった。

 だからこうして、打ち込みを続けている。


 たとえ倒れても、即座にシロオビが回復してくれるため、肉体的には問題ない。

 だが、心がじわじわと削られていくのがわかる。

 霧で包まれた湖を、ただひたすらに泳いでいく感覚。

 岸が見えない遠泳ほど、心が疲れていくものはない。

 この洞窟という密閉空間も、精神への重しになっていく。

 先の見えない洞窟の奥から、大蛇が唸りを上げて迫ってくる幻覚を見た。


「お! やってるな!」


 マスタツの修理をするため、席を外していたアギーハが戻ってきた。

 どうやら幻覚ではないらしい。

 アギーハは上機嫌でヴィルマの横に並び、直立してる鉄杭を蹴り始める。

 平気な顔で鉄杭を蹴っているアギーハを見て、ヴィルマの頭を包んでいたモヤも消し飛んでしまった。

 ものすごく素直な口調で、ヴィルマは思ったことを口にする。


「え? 鉄?」


「そうだが? 手は木で足りるが、足はもうこれぐらい硬くないと物足りなくてね」


 アギーハはヴィルマと話しつつ、涼しげな顔で鉄柱を蹴り続けていた。

 ヴィルマが丸太に巻いている縄すら使わず直だ。

 アギーハはもはや足の痛覚が死んでいるのだろうか。

 いや、鍛え続けた結果、もはや鉄ごときでは痛みを感じないのだ。


 ライデンのブツカリゲイコも人智を超えていたが、アギーハの鍛錬もまた人の限界を超えたところにいた。


「口を動かすのはいいが、手足も動かせ。カラテのケイコに、休みはないぞ」


「う、うん」


 この状況で、否定などできるわけがない。

 ヴィルマはアギーハの脇で丸太を蹴り続ける。

 アギーハが八回、ヴィルマが二回ほど倒れてシロオビに救われたところで、ついにヴィルマはアギーハに尋ねた。


「今日の鍛錬は、いつまで……?」


 洞窟の中では時間が分からぬが、もうおそらく就寝時間にはなっているはずだ。

 いいかげん休まなければ、心が壊れてしまう。


「ふむ。わたしはマスタツの治療でまたそのうち抜けるが……そっちは夜通しかな? というか、休みは無いぞ」


 アギーハの返答は、なんだかとんでもなかった。

 ヴィルマは膝から崩れ落ちそうになるのをギリギリで支え、打ち込みを続ける。

 どうせ倒れても、シロオビに立たされるだけである。

 

「ちょっと待って。夜通し? 休みなし? じゃあいつ寝るの?」


「あのシロオビを見てみろ、少し大きい、赤いタイプだ」


 アギーハが指差す先にいたのは、治療用のシロオビの後ろにデンと控えているシロオビであった。今まで何度倒れても、じっとしたまま動かなかったシロオビだ。

 アギーハはフフンと得意げに、特性のシロオビの役目を明かす。


「あのゴーレムは、なんと我々に眠らなくても疲れない薬をうってくれるんだ」


「それ大丈夫なの? 人体や精神に傷を残すタイプの薬じゃないの?」


「はっはっは。わたしは定期的に摂取してるが、とくに異常はないぞ。なんだ、その懐疑的な目は。とにかく、異常はないぞ!」


 アギーハは自信満々だが、そんな薬を用意している時点で、まあなんというか異常ではある。自覚とは、大変なことだ。


「それはそれとしてだ、十日未満という短期間でカラテを仕込まなければいけない以上、寝ている暇なんかあるわけがない。ならば、眠らず、時間をすべて鍛錬に費やすべきだ。ああ、食事に関しても、上手く世話をしてくれるゴーレムがいるから問題ないぞ。排便排泄に関しては……まあ本来、垂れ流しでとにかく打ち続けるのがいいのだろうが、そこは流石にな。休憩時間としよう」


 不眠不休でただひたすらに鍛える。

 このアギーハの病的なまでのストイックさは、彼女本来の発想なのか、カラテカだからこその発想なのか。それとも、二つの発想が合致してしまったのか。

 ヴィルマは口から飛び出そうになった諦めをぎりぎりで押し留め、プライドのみの返答を吐き出す。


「トイレだけは、そうしてもらえると、助かるよ……!」


 ヴィルマは覚悟を決め、ひたすらに丸太を蹴り始める。

 休みなき無限の鍛錬。もうすぐにでも腹をくくらないと、心が壊れてしまう。

 ただ無心で、カラテのケイコに身を捧げるしかない。

 叩く! 砕く! 叩く! もはやそれ以外を思う権利も余裕もないのだ。


               ◇


 鬼気迫る表情で鍛錬するヴィルマを見て、アギーハは満足げな顔で呟く。


「少しでも休むために、すぐにでもトイレと言うかと思ったが……」


 休むタイミングを提示されても、それに頼らず、過酷へと容易く足を踏み入れる。

 アギーハのつぶやきも耳に入らぬほどの、ヴィルマの集中力と覚悟。

 アギーハがかつて自身に架した狂気に比べればまだ甘いが、今、ヴィルマが身を捧げている鍛錬も十分に狂気の入り口である。狂気の入り口と対峙し、躊躇せず踏み込む根性。これは、ヴィルマのカラテカとしての高い素質だ。


 カラテとは、極めるために地獄を除き、狂気を飼いならさねばならない。

 ヴィルマには、間違いなくその域に至る才能があった。


「これならば、隠し技も仕込めそうだな」


 アギーハはカラテをヴィルマに仕込むに辺り、もともとヴィルマが学んでいたケタグリの昇華のみ。蹴り技だけを考えていたが、ヴィルマがこれだけの逸材だと話しが変わってくる。

 カラテの武器と言えば、手技と足技。

 左腕が義手のヴィルマでも出来る技、隻腕でも出来るカラテの技を仕込めば、きっと彼女はカラテの素晴らしさに目覚めてくれるだろう。必要なのは、その技をリキシにも使える技と思わせる、理屈のコーティングである。

 学ばせてしまえば、こっちの勝ちだ。


 悪いな、リキシ。彼女はもらうぞ。

 アギーハのカラテへのひたむきさの中には、この状況で笑みを浮かべられる欲も潜んでいた。

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