愛猫に愛情を抱く幸せ。

 2020/07/16/木。


 ペットを飼うということは、それだけ出費を覚悟せねばならない。

 私は自分の食費を削って、愛猫にごはんや猫草やおもちゃを与えているが、それがものすっごく快感なのだ。

 ああ! 私、愛猫を大切にしてる! 私、幸せ者! って。


 それで、ビニール製の三つ又トンネルを与えて、そばで見守る。

 頭から何も疑わずトンネルに突っ込んでいく愛猫。

 入り口にぶら下げられたオモチャに、トンネルの中で寝そべりながらじゃれつく姿は天使! もそもそカシャカシャ音を立てて、もぐる、顔を出す、もぐる……はあ! 色んな意味で愛おしい!


 エサもブランド品を十箱ほど買ってきて、慣れさせるために二十粒ほどタワーに仕込んで、遊びながら食べてもらった。

 今日はモンプチのクリスピーキッスもあげたけど、午前中は調子が出ないのか、キャットツリー(タワー型)の三階から落っこちた。

 いつも夕方は床に落ちてるが、正真正銘、落下したのだ。


 かあいそう。

 猫なのに。

 やはりダイエットをさせねば、といいつつおやつを与えてしまうダメ飼い主なのだった。


 PCをベッドで寝そべりつつ打っていると、足の甲に鼻先をタッチしたり、前脚でちょん、とつついてきたりして、それもかわいい。

 なにか用なのかなと思って、起き上がってついてゆくと、そのしっぽがピーンと立っている。

 私のことを気に入ってくれてるらしいので幸せ。


 そして餌場に誘導され、おやつを与えるはめになるダメ飼い主……(二回目)

 おそらく、今後もこの調子で太らせてしまうだろう。

 反省はしてるが、抗えない。


 抗えないほどの、幸福感に包まれている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る