気の置けない幸せ。

 家にたまたま家族がいないとき。

 私は思いっきり一人の時間を楽しむ。

 おやつを食べてもいいし、飲み物を飲んでもいいし、音楽を聴いたっていいし、TVをつけたっていいし、ゲームをしたっていい。


 だけどやっぱり安らぐのは、眠っている愛猫を目の前にしながら、うとうとするのが一番。

 気持ちいいし、誰にも遠慮はいらない。

 まるで空気みたい。


 見えないけれど、光を伝えるのに大事だし、ないと生きていけないし。

 なによりも、安らぐ。

 冷蔵庫のモーター音や、どこか遠くの空気のうなりだとかが耳に届くくらい静か。


 ああ、こういうのもいいな。

 愛猫は、迷惑は一切かけないし。

 こういう人間になりたいなとも思う。


 今のところ、私の理想はこの愛猫だし、親友でもあり、恋人のようでもある。

 普通に仲はいいと思うけど、べたべたしない。

 気の置けない仲なのであった。

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