第18話 無題

ぽろぽろと

ぽろぽろと

ぽろぽろぽろぽろ

落ちて


熱くて熱くて

こんなにも熱くて


違うのに

全然違うのに


違うのに


分かったようなフリをして

嗤っていたら


ぽろぽろと

ぽろぽろと


零れ落ちて

剥がれ落ちて


内側の熱を冷ますように


零れ落ちて

剥がれ落ちて


この声は届かないと


分かっているんだけど


衝動は


止められなくて


結局はまた声を張り上げて


精一杯叫んでる


叫んでる


胸が張り裂けるような

胸が締め付けられるような


そんな苦しみは

必要としていないのに

望んでもいないのに


違うのに

全然違うのに


何だって


何だってんだ


性懲りもなくまた

ぽろぽろと


零れて


剥がれて


落ちていく


それでもまだ熱を持った塊が




きっと


私の原動力




熱はまだ冷めない













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