ダ・ヴィンチ・コード

◎困難の連続にも負けない知的好奇心

◎それは史実? フィクション?


 宗教象徴学専門、ハーヴァード大学教授であるロバート・ラングドンが難事件に巻き込まれて振り回されるシリーズの第二作目。


 わかりやすくそして派手だった前作の『天使と悪魔』に比べると、若干地味な印象があるかもしれないが、知的好奇心をくすぐるという意味では圧倒的。

 ものすごく簡潔にすると、この作品は「大人の宝探し」である。


 聖杯に関する重大な秘密を分かち合っている者たちが命を狙われ、隠し続けてきた秘密が暴かれる危機に。

 主人公のラングドンはなぜか警察に追われ、秘密を探る者にも狙われ、追われる身でありながら聖杯の秘密を探っていく。


 どこまでが史実でどこまでがフィクションかを把握することが困難な、さすがの手腕。

 まさかこいつが、というミステリーでお馴染みともいえる要素も効果的。

 謎の答えに辿り着く圧倒的なカタルシスは、おそらくここでしか味わえない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る