スティーヴン・キング

IT

◎地下水道に潜む怪物の恐怖

◎子供時代の仲間が、大人になって再集結


 日本語訳は文庫本四巻の大作。かなり前の作品なのに、なぜか最近映画でリメイクされましたね。

 デリーという架空の街で起こる殺人事件。その殺人鬼の正体は、街の地下水道に潜む「それ」だった。

 子供時代、弟を「それ」に殺されたビルは、仲間たちとともに「それ」を追いやる。しかし「それ」が再び復活することを予感した彼らは、誓いを立てる。いずれ「それ」が復活したら、もう一度この街に集まろう、と。それぞれの人物が各々のトラウマを乗り越え、仲間との絆を武器に「それ」に立ち向かう。


『スタンド・バイ・ミー』もそうですが、スティーヴン・キングが書く思春期時代の子供の冒険ものは面白いですね。かつての誓いにより、バラバラになっていた仲間たちが大人になってから再集結し、一つの目標に向かっていく様は、なかなか胸が熱いです。

 スティーヴン・キングの代表格の作品の一つだと思います。

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