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  • 編集済

    此度、自主企画にご参加頂きましてありがとうございます。

    この作品の評価はとても難しいですね。
    スタイルが「詩」であること、多くの解釈の余地が存分にあるがその理由です。
    従いまして、「こうするとよりよい作品になるのではないか」と感じた部分についてお伝え致します。

    まず解釈の幅についてなのですが、実に多くの解釈が出来ると思います。
    秋人とは何か、美冬とは何か、二人の想いはどこからきたのか、自然現象なのか、生物なのか、放逐されたとはどういうことか、それは何から放逐されたのか、精霊とは――。
    これらは作者様が含みをもたせていると考えられますし、言葉づらより「感受性」に訴えかけていると思います。
    しかし、これらの解釈は、「各々によって様々」である事は肯定しつつも、「個人の中で様々」にならない方が、良いと思います。

    噛み砕いて言うと、一つの色を掲示した時に、
    A「あたしは青だと思う」
    B「僕は赤に見えるなぁ」
    は良しとしても、
    A「赤、でもあるし、青でもあるかなぁ」
    B「紫かも知れないけど、青にしたかったんじゃないかな、作者は」
    となってしまうのは、作品に深みを出しつつしかし「不明瞭」な印象を与えてしまうかなと思いました。

    これは、作者様がこの作品を通じて「何を伝えたかったのか」というメッセージがより相手に届いた方が良いだろうと思ったからです。

    これは表現の見直し、言葉の選び方など複合的な部分にあたると考えました。


    もう一点が筆致。
    改行などから「前編(あきひと)」「後編(みふゆ)」に見えます。
    しかし実際は、みふゆ編は中編で、「後編(さてどうなったのか)」を含む三段構成と私は感じました。
    その点で言うと、

    ▶しんしん、しばれる雪が降る。
    ▶たたっ。

    の間は視点変更も改行も十分なスペースが取られていますが、

    ▶猛る火山は再び眠り、森に安寧は戻ってきました。
    ▶秋人は山を動かした罪で、放逐されました。

    の間、ないし

    ▶一体二人のどこが、違ったというのでしょうか。
    ▶あるいは、美冬に涙があったのか?

    の間などに、十分な改行が欲しいと感じました。


    また最後の一文の処理が、もったいない印象です。
    個人の感覚が大きいですが、「……」を多様するとカジュアルになる印象があります。特に、
    ▶「あんたの言うそれって……」
    ▶「だからこそ僕は……」
    みたいな形で終わると、「高尚な感じ」「芸術性」から離れていってしまう印象を受けるのです。

    歌詞に簡単に「愛していた」「いつも想ってるよ」と出てくるとあんまり響かないのと近い感覚です。

    この最後の一文の処理次第で、この作品の「格」が向上し、読み手がこの作品に向かう「姿勢」をより高められると思います。それによって本作品の印象が大きく変わると思います。


    また「これはどの世代、どの層に向けたのか」を個人的にはお聞きしたいと思いました。
    若年性にも通じる作品にするなら、ルビや難しい漢字は開いた方がよいのかな、という意見です。


    詩については「こうあるべき」論が通じませんので、個人的な意見で恐縮ですが、ご参考になれば幸いです。

    此度、自主企画にご参加頂きましてありがとうございました。

    作者からの返信

    ゆあん様、コメントをありがとうございます!

    今、心の中身がいろいろと大変なので、ご質問にだけ端的にお答えします。

    >また「これはどの世代、どの層に向けたのか」を個人的にはお聞きしたいと思いました。

    こちらは、あらゆる世代の、カクヨム層に向けました。
    いろんな人がいるから、ひょっとしたら、好んでくださる方もあるかもしれないしないかもしれない。
    そんな思いで、紡ぎました。

    のちほど伺いたく思います。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします!

    追記:>また最後の一文の処理が、もったいない印象です。

    ここはしばらく悩みました。はっきりとテーマを明記したのですが、それだと感情に訴えるところがないし、シナリオ基礎の本には「ラストには未解決のなにか」を置いて、余韻を生み出すべしとあります。
    悩んだ末に、三点リーダーを用いました。
    文の調子もこれでまとまっていますから、かっちりおさめるよりは、柔らかくていい、という判断です。
    テーマを描くならばクライマックス前がいいと思うので、もうしばらく考えますからお待ちいただけると幸甚です。

    追記2:十分な改行

    入れてみました。
    自分でどうだかわかりません。
    何が違うのか。
    また考えますので時間をください。

    追記3:クライマックス前のテーマ性について

    本当の冬がやってきて、少し感情が入れやすくなってまいりましたので、改変いたしました。
    改悪でなければいいなと。
    あと、もうちょっといじりたいけれども空行の意味がわかってまいりました。

    編集済
  • こんばんは、薮坂です。
    これは凄い。いやすいません、凄いとしか言いようがないくらい、詩的なお話ですね!
    今回、いろんな「雪を溶く熱」を読みましたが、この作品は強烈な個性を感じます。でも「雪を溶く熱」だ、そんなふうに感じました。短い文章の中に込めたこの「熱」、さすがだなぁと感じます。凄い作品でした!

    作者からの返信

    薮坂さま、コメントをありがとうございます!

    そんなにひょうかくれるので、欣喜雀躍しています。
    がんばったからうれしいです。
    コロナ対策の方は大丈夫ですか? また職場で危険なことやらされてませんか? 御身を大切に!


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。

  • 企画から参りました。

    詩物語や絵本のような素敵な描き方ですね。
    物語の裏に様々なメッセージが隠されていそうです。
    多分、また読みに来ます!

    作者からの返信

    D・Ghost worksさま、コメントをありがとうございます!

    実は……冬、雪にいい思い出が少ないので、綺麗な描写ができないのです。
    詩は原点ですし、絵本のつもりで書きました。
    お読みくださってほんとうにうれしいです。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。

  • 遅ればせながら、企画からまいりました。
    リズムのある詩のような文体が次へ次へと読ませる動力になっていると思いました。
    内容も、本文はものすごく短いのに深いなぁと思ってしまったのです。伝承風ではありますが、現実世界にも当てはまることなのではないかと。

    詳しく書かれていないだけに、「尾」などの言葉から美冬の姿形のイメージが浮かびます。

    雪の表現では、「しんしんしばれる」このリズムが反復されることで、振り続ける雪を感じました。
    長々失礼しました。とてもよかったです。

    作者からの返信

    蜜柑桜さま。
    コメントをありがとうございます!

    こちらはもう、わたくしの中では絵本なので、絵師さんの腕前にかかっています。(んなもん、筆致企画に書くなって?)
    頭の中に絵はあり、それを書けたらなあとは思いますが、言葉が不自由でふじゆうですので。
    ケータイ小説の方があってるのかなあという感じです。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。

  • 読者の想像にお任せします、なのでしょうけど、秋人と美冬の姿の描写がもうちょっとあってもいいかもしれませんね。

    作者からの返信

    新巻へもんさま、コメントをありがとうございます!

    あ、ご指摘ごもっともです。
    文章のリズムがおかしくならないなら、入れたいと思っていたところでございます。
    どんな姿がいいだろう。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。

  • 面白かったです。
    私が指摘するところなんてないですよ。
    凄くリズムもいいですし。
    一箇所、本当に一箇所気になる所があるのですが『眠る火山は再び眠り』に違和感があるかなぁ。
    噴火する山ですから眠る火山じゃなくないですか?
    『猛る山は再び眠り』ならわかるのですが。
    素敵な物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    えーきちさま、コメントをありがとうございます!

    そうかあ。
    そこ、おかしいかあ。
    直させていただきます。
    ありがとう☆ ありがとうございます!


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。


  • 編集済

     >しんしんしびれる雪が降る。
      冷えた空気に、白い息。
      しんしん、しびれる闇が降る。

    この短い一文で身を切るような寒さや真っ暗闇や山の静かさやら不気味さやらが伝わってきます。

    全文がとても短いのに物語として完結していて、同じプロットからなのに、本当にいろんな表現があるのだと思いました。
    描写しすぎないで、削ぎ落とされた最低限の言葉なのに、情景を想像させられます。これは、今回の企画で私が気づかせていただいたことの一つで、ここでまたこういう作品を読ませていただけて良かったです!
    そして、なんともやるせない気持ちにならせていただきました。
    ありがとうございます。


    追伸
    はい。申し遅れました。同じ企画に参加しております。たしか、以前「黄昏」の企画の時に、初めてお会いしましたね(o^^o) あの時はペンネームが菫(スミレ)でしたが、すみれになりました。しかし、この「すみれ」があまりに多すぎて、私を見つけてもらいにくいことがわかり、また変わるかもしれません。
    (*´-`)しょんぼり。

    作者からの返信

    すみれ様、コメントをありがとうございます!

    フレーズ評価をありがとうございます。
    確かにひらがなばかりって、不気味なときあります。
    そして、わたくしは雪にいい思い出があまりありません。
    じゃぶじゃぶに濡れた長靴のまま、長距離を歩いたり、季節の半分はしもやけに悩まされたりで、美しい表現がどうにも苦痛です。

    同じプロットから、ということは企画参加の方なのでしょうか。わたくしは、先に記したとおりの事情から、参加できそうにないと思っていたので、ほんの出来心、という感じではありますが。
    ああ、参加してよかったのかなあ? という感じを受けております。
    いじめないでね。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。

  • ああ、これ、すごい好きです。短い文章から広がるイメージとか透明感とか、うまくいえないんですけど。うん、すごい好き。とてもよかったです。

    作者からの返信

    野々ちえさま、コメントをありがとうございます!

    しめた! チャンスだ!
    野々さんにそう言われて、その気になったので、次の次のフィン感に応募しまっす。
    きっと、真南か真西の作品といわれるでしょう……そうしたら、ライバルがいなくってきっと有利。
    もし、よろしかったら、わたくしの作品あてのフィン感を、って、ちょっと図々しいな。
    野々さんの作品、盛況のようでなによりです。
    回復したら、読みにまいりますね。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。

  • 拝読させていただきました。
    童話として昇華されるとは思いませんでした。
    ゆっくりと、母親が子供に読み聞かせるような文章で、短いながらも豊かな世界観を感じられました。
    小さな美冬と大きな秋人。
    それぞれが『約束』のため、自らに出来ることをしたのでしょう。

    作者からの返信

    長月そら葉さま、コメントをありがとうございます!

    お名前の読み方を教えてください。

    >自らに出来ることをしたのでしょう。

    それが大事だと思っておりますので、そのように思っていただけるなんて、とってもうれしいです。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。


  • 編集済

    二人の直接的な会話がなくてもお互いを想う気持ちが伝わりました。
    それぞれの呼び名がひらがななのも二人のあどけなさ、純粋さを感じられたように思いました。素敵な童話でした。


    〉かずのは あやか と申します。
    これからも作品楽しみにしています。

    作者からの返信

    万之葉 文郁さま、コメントをありがとうございます!

    おなまえの読み方を教えてください。



    大切なお時間を割いていただき、感謝します。

    *追記:かずのは あやか様。
    美しい響き……
    作品を楽しみにと言ってくださって、とってもうれしいです。
    ありがとうございます!

    編集済
  • >しんしん、つめたい雪が降る。
    何度も繰り返すことで、止むことなく降り続ける雪の様子がイメージできました。

    放逐された秋人と、祀られた美冬。二人の間に、見えない距離が空いてしまったような結末ですね。
    切ないです(;つД`)

    作者からの返信

    無月弟さま、コメントをありがとうございます!

    はい、繰り返しは童話の基本ですので、それに好きですから。
    牛のように反芻するのが大好きです。

    秋人は放逐されても生きているし、美冬は祀られてはいるけれども死んでいますから、本当に正反対。
    でも、きっと近くにいますよ。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。

  • 「ずしーん」や「たたた…」など、擬音の表現が、短いながらもそれぞれの動きを上手く伝えているように思えました。

    罪人となった秋人と、称えられた美冬。ま反対になった二人ですが、それでもどこかで繋がっていると思います。

    作者からの返信

    無月兄さま、コメントをありがとうございます!

    擬音は好きですね。
    初めて書いたライトノベルの最初が「バキッ、ドカッ。ぐしゃっ」だったので、超ダメダメから始まったんですけれども、わたくしはどうもエッセイの方がうまいと言われたり、童話がいいと言われたり、さまざまなご意見に振り回される形で書いてきておりますので、傷心の今は書きたいように書きますね。

    二人は死んでも、あの世で一緒です。


    大切なお時間を割いていただき、感謝いたします。