妄言

青春の淡き憧れ、

永久に消えぬ幻。

天蓋てんがいの星に誘われ、

限界を超えるは驕り。

草原は朝露に濡れ、

少年は二人落ち合う。

教典の道より外れ、

陶然と愛に揺蕩たゆたう。

号令はまるで稲妻、

暴政は恋を引き裂く。

「同性にじょうを抱くな」

「亡霊の罠だ」と叱る。

  悄然しょうぜんと今ただ一人、

  妄言を詩に綴るのみ。

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