46話 先輩と僕

停学が言い渡されてからは自宅でずっと課題や反省文を書く毎日が続いた。


両親は僕に対していつもより少し優しくしてくれている。

優しさが少しだけ苦しい


先輩と彼女とはメールもLINEも交換していなかったので当たり前だが連絡は来なかった。


自分の机に向かってずっとあの日のことで考えている日々が続いた。


あと一週間もすれば学校に行かないといけない頃、家のチャイムが鳴った。



この時間は親はどっちも外を出ている。

学校の先生とかだろうなと思い部屋を出てみるとそこには先輩がいた。


僕は恐る恐るインターホンのボタンを押し、先輩に震えた声で「はい、何か用ですか」と聞いた


先輩は僕の家かどうか聞いて僕に話したいことがあるといった。




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