第31話 君と僕

あれから数か月がたち、いつも僕と先輩は部室で勉強をしている。

時々彼女が来るが彼女は少しきて先輩と話して帰っている。


今までは学校に行くのが少し憂鬱だったが、今は少し楽しい。

あの日から僕の日常は少しずつ変わっていっいる。


クラスではあまり馴染めなかったけれど僕はこの高校に入れていてよかったと思っている。


それから数日経ち、放課後いつも通り部室に行こうとすると一人の男の子が立っていた。


僕と目が合うと軽く会釈して話しかけてきた。


あの、昆虫採取部の人ですか?


え、う、うん

相変わらず僕はすっと言葉を出せなかった。


あの、これ


そういってその子が出してきたのは入部届だった。







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