夢見る人

森木葉

1日目 Part 1

 これは自分の見た夢の記録であり、現実のようで幻想的な空間でもあるようなことが起きる世界である。夢は人の欲望を表したり性格を見出すことがあると言われているがそれはどうかもわからない。もし夢が未来を予知する予知夢などであったらそれが人々にデジャヴをもたらしているかもしれないし、実際に起きたことをまた脳がお見出させていることだってあるかもしれない。ここでシェアする物語は自分の見た曖昧な夢の記憶を辿り記録した物である。特に深く考えてはいないが、夢に出てくる物や自分の行動がなんらかの意味があるのだろうか。


 では、今夜も遅いしそろそろ眠りにつくとしようか。


 何を見たって?そこは自分の日常的な生活環境だった。家具や自分の姿、家の周りの環境など一つを除いて全て同じであった。それはこの夢で出会った女性だった。家のチャイムが鳴り玄関のドアを開けると現れたのだった。顔は覚えていない、なぜなら顔を視界がぼやけてしまうからだった。ただ彼女のロングヘアーと夏のワンピースだけが印象的だった。こんにちわと言ってきたので挨拶を返すと急に目の前の空間が変わって友達と食事をしている場面に切り替わった。

 

 夢の中だからか違和感がなかったのかもしれない。けどさっきの女性の印象はまだ頭のどこかに残っている感じだった。一緒に火鍋を食べている友達は昔からの親友だった。話した内容はあまり覚えていないが多分久しぶりに会って色々な話題について会話したと思う。食べている途中である女性が自分たちの席に近づいてきた。また同じように顔がぼやけている、でも玄関先で出会った女性と同じ声だったので同一人物だと思った。自分の名前を呼び、思い出して欲しいと言われた。昔会ったことがあると言い、自分の小学校の名前を口に出した。自分は海外の小学校に通っていたから当てずっぽうで言ったとは思えない。この時点で彼女と接点はあと確信したがまだ誰かは思い出せなかった。話を聞こうと一緒に食事をしないか聞くと喜んで自分の横に座ってきた。

 現実の中であれば自分には絶対に起きることがないと思うが今思うと顔は見えなかったが結構綺麗だったというイメージが頭に根付いている。


 さて、この女性に対して謎がたくさんあるがまずはどこから質問していこうか。

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