全てが終わるその瞬間


―――


 六日目のお題は『最後の三分間』


 これはお題を見た瞬間、パッと頭に閃いたものを忘れない内にと急いで書いたものでした。世界が滅びるその瞬間、人は何を思い、誰を想い、誰と一緒にいたいのか。それを詰め込んだのがこのお話でした。もっと深掘りしたかったのですが文字数の関係であっさりした感じになってしまいました。それでも短いなりに色々な感情を込めたつもりなので、コメントや評価を頂いてとても嬉しかったです。


 地球が滅びる。そんな非現実的な話が本当にいつか訪れるのか、と思ったりもするし、突然滅んでもおかしくないのかも知れないなんて思ってみたり……この話を考えながら色々と頭を過りましたね。


 話に登場する良輔と美弥は幼馴染ですがお互い想い合っていて、でも幼馴染というハードルがあるが故に想いを伝える事が出来ずに大人になったという設定でした。それが今日地球が滅びるという現実を目の当たりにした良輔は、どうせ終わるのならという事で勇気を振り絞って美弥に指環を渡します。対する美弥も戸惑いながらも嵌められた薬指の指環を嬉しそうに撫でるという、普通のシチュエーションなら胸キュンもののシーンを、地球最後の日という事で何処かもの悲しい感じにしてみました。


『世界が終わる3分間だけでいいから、一緒にいて下さい。』


 プロポーズの言葉にしてはちょっと悲しいですが、きっと二人は最期の瞬間に幸せな時間を過ごしたのだと思います。




―――


 全てが終わる瞬間、あなたは誰と一緒にいたいですか--?



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