第7話 飛行機での出会い3

お互いが同じ国に行くということもあり、打ち解けもしてきた。


すみれ「ちなみにどうして、フランス・パリにワーキングホリデーにいこうと思ったんですか?」


すみか「私、ピアニストをしていて、バーで週3回演奏しながら、アルバイトをしていたんだよね。バーの売り上げが良くなくて、マスターからギャラの支払いが難しいからとのことで、打ち切りにされてしまったんだよね。ちょうど、やっていたアルバイトも、フルタイムで入って欲しいとのことで、打ち切りにされてしまったんだよね。それが去年の8月15日なんだよね。」


すみれ「本当ですか?私も、フリーランスでWEBデザインの仕事をしていて、それだけでは生活費用がまかなえきれないから、派遣社員として勤務してたんですが、現場の方で、直接雇用の方で回していきたいとか言われ、派遣切りされ、それで、海外行こうと思ったんですよね。マルタ留学の経験は、あるんですが、ワーキングホリデーの経験はないので、ワーキングホリデーの経験もしたく、フランス・パリは私の憧れの場所でもありましたので。それが私も去年の8月15日でした。」


すみか「はははっ!!と笑い出す。まさか打ち切りにされたのも、去年の8月15日とかって同じって本当に運命だね。ちなみに同い年だし、敬語は使わなくて良いよ。すみれちゃん。」


すみれ「はい、敬語を使わんなくていいんですね、でも私は、人と話すときなんか敬語になってしまうんです。徐々に敬語を使わなく、喋っていきますね。ちなみになぜ今日、出発日とかに決めたんですか?」


すみか「私、関西国際空港で、最初探していたんだけど、航空券高くて、ちなみに他の空港はどうなんだろうと調べたら、中部国際空港が一番安くてびっくりして、しかも今日が特に安かったんだよね。」


すみれ「それも私と一緒です。私も羽田で調べたら、本当に高くて、パリ現地での生活の内容を濃くしたかったから、航空券は、安く抑えたかったんです。そしたら、中部国際空港が一番安くて、同じく今日が一番安かったから今日にしました。」


すみか「ははは!!声高に笑う。私たち、すごいね、なんか運命的な出会いを引き寄せていたかもしれないね」


すみか、すみれも苗字も年齢も一緒の2人が、まさか同じことを考え、飛行機内で遭遇するとは誰が想像したいただろうか?


お互いのことを興味津々になり始め、色々と知りたがる。

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