『26』 消えた串

        1つ前のページ⤴『40』



◆推理パズルヒントB◆


 店長は顎に手を当て、ダンゴの注文について思い出したことをつらつらと話した。

「私が席にダンゴを届けに行くと、既に一人、席を外していました。私はダンゴを届けたらすぐに席を離れましたから、席を離れた順番は4人中2番目ということですね。ダンゴを席に届けた時は、席には2人いましたよ」


「何のダンゴを配膳していたんですか?」


「あんこ、ゴマ、みたらし、それとUGDを1皿ずつです」


「ゆ、UGD……!」

 UGD。ウルトラ・ゴージャス・ダンゴの略である。この『ダンプリング』のお店にある裏メニュー。どんな団子なのか定かではないが、おそらく超高級食材や金箔やらが散りばめられたそれはもう、贅沢な代物なのではないかと思う。

 被害者の思い違いではなく、本当に注文されていたらしい。

 そして、店長が言うには、きちんと席に届けられたというのだ。


「ウルトラ・ゴージャス・ダンゴは、超高級食材と金箔、銀箔が散りばめられた、それはもう、贅沢な代物だったんです」

 秘密のベールに包まれてあった割には、想像通りの代物だった。

「でもおかしいんですよ。いくら贅沢なダンゴとはいえ、あくまでもダンゴですから、串に刺さっていたはずなんです。その串までもが無いというのは、おかしいですよ」


 確かに。串までも無くなっていることが、そもそも配膳されていないのでは? という疑念を払拭できないでいる原因の一つでもある。

 故に、串を持ち去ったのは店長ではないと考えていいだろう。串を置いておけば、誰かが食べたことを主張できる。自らが疑われるようなことをすることは無いだろう。

「他のダンゴの串とは違い、キラキラしていると思いますので、見つけたら教えてください」



◆◇手がかり入手◆◇

以下の情報をメモしておいてください。


手がかりD『キラキラした串』を入手。

手がかり番号Dに『33』と記入。







▶手がかりJを持っている場合、

『26』+手がかり番号Jのページへ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る