第14話 アンサー

いくら皮肉を言ったところで

今日も史実は最強だ


とっ散らかっているんだ


君のブレスに混じった色相に

世界の見方を狂わされる


洗われたあとのアンサー

皺だらけで笑っちゃうよその顔


とはいえ大袈裟な私たちにはちょうどいい太陽圏


車内に侵入する海鳴りで

巻き起こるスタグフレーション


冗談だけで言語を渡り歩く



いくら耳を塞いだところで

今日も響きは最高だ


とっ散らかっているんだ


実はかなり傷付きやすいこと

振動で和えたつもりになっている

悲しみの輪郭は

瓶詰めにして航海に出した


365日の一つを

誕生日だと言って貸借する


大袈裟な私たちにはちょうどいい文化圏


乾燥したのちに気付く

そうかあの時の君がアンサー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る