個人的に刀麻というキャラクターを考える時、彼の母親である瑞紀は非常に重要なキャラクターのように思えます。
彼女こそ、なぜフィギュアスケートをしているのか、それこそ息子が生まれてもなお氷の上に戻されてしまう、その引力の源には何があるのか。
一読者として興味があります。
作者からの返信
郷倉さん
コメントありがとうございます。
瑞紀もまた作中最大の問題キャラの一人ですね。
実は、シヴァの当初のプロットの段階で、かなり濃厚なファンタジー小説にしようと思っていた時期があって、氷そのものを魂の根源として持っている特別なキャラクター群という構想がありました。
入江瑞紀、溝口達也、霧崎汐音、そして芝浦刀麻です。
彼らは地上ではなく氷上を住処にする、人間とは別の生き物であり、型月でいうところの真祖というイメージでした。
こんなの殆ど型月の劣化コピーにしかならないなと我に帰り、結局このアイディアは立ち消えたのですが、その名残が一番色濃いのが、瑞紀だと思います。
彼女は、予定している次回作でかなり出番が増えると思うので、そこで色々解明していきたいです。
「星洸一」という名前は真っ先に「星光一」を思い出します。
「星光一」でググると北海道の工学博士のかたがおられるようですが、オタク零式な私が知っているのは手塚治虫さんのW3(ワンダースリー)に登場する、主人公のお兄さんにあたる特殊エージェントですね。だから今の小説内で見かけると少し妙な気がします。何か秘密兵器を持っているような気がして。
それにしても、ありふれた名前の漢字に、テーマを想起させる「へん」(つくり)を付け加えるというネーミング方式は秀逸だと思います。音で親しみやすく、字面で個性的になるので。
作者からの返信
尻鳥雅晶さん
こちらの方までお読みいただき、ありがとうございます!!
>星光一
ググってみました!
ほんとだ、実在の工学博士と、手塚治虫の漫画キャラクターがいますね…!
全く知りませんでした。
教えていただき、ありがとうございます!!
キャラクターにテーマを想起させる漢字を付けるのは、「少女革命ウテナ」というアニメで「決闘」に関わるキャラクターのみ植物を表す漢字が使われている、という例に倣いました。
洸一の洸の字は珍しいと思いましたが、氷に光が反射して輝いているような素敵な名前だなあ、と思いました。
浪恵先生はタラソワのイメージなんですね。エテリコーチや濱田美栄コーチは怖そうですが、タラソワさんはなんとなく温かいイメージがあります。
作者からの返信
rainyさん
氷に光が反射して輝いているだなんて、美しい表現をありがとうございます。
そうなんです、貫禄があって毛皮のコートというイメージはタラソワからインスパイアされました。
確かにタラソワコーチは厳しくも暖かそうなイメージがあります。
エテリコーチはまさに鉄の女という感じで怖そうですね。
濱田先生は演技前やキスクラでの選手への接し方が好きです。