第24話 屋根裏




私は、10年前、屋根裏を作った。

二階の天井を打ち破り屋根裏に行く入り口から作り始めた。

妻は、唖然とし、呆然と見ている。

設計図なんて無い。

下には、フローリングを貼ってなかなかの完成度だった。

全て、思いつきで屋根裏は、完成した。

屋根裏には、子供達と一緒に遊ぶ為にテーブルを置き、安くソファーを購入してプレステ2を置いた。

私と子供達は、暇さえ有れば屋根裏でプレステ2をした。

しかし、夏の屋根裏は非常に暑い。

扇風機も置いた。

しかし、汗だくになり屋根裏の使用期間は、非常に短かった。

息子が大学が決まり家を出た。

夏が過ぎ、久しぶりに屋根裏に娘と上がった。

ない…。

プレステ2が…。

私は、察しが付いた!

息子だ!

夏に帰って来て、私が夜勤で寝てたら屋根裏の方で誰かがゴソゴソしていた事を思い出した。

犯人は、アイツだ!


彼は、罪を認めた。

警察には、突き出さないが…。


そして、それ以来、誰も屋根裏には行かなくなった。


ゲームの力は凄いね…。


今は、屋根裏は廃墟状態になってるに違いない。


私、我が子にイラって💢てます。

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