第11話


 火山に着いた。


 暑いな。


「ここどこぉ~?」


「ここは火山地帯ですね! 気を付けて歩かないと消し炭になってしまいます!」


「妖精さんは飛んでるし気楽だね」


 こんなのまともに歩けないよ。


「ここに何があるの?」


「伝説の防具です!」


「またぁ? またハサミじゃないの?」


「さぁどうですかね?」


 むせきにん妖精。

 仕方ない、先に進んではやく伝説の防具を手に入れて帰ろう。



 少し歩くと広い部屋に着いたみたい。

 上を見るとお星さまが見えた。でも、高くてあそこまでは行けそうにないや。


「ゆ、勇者ユメミ! アレを!?」


 妖精さんが叫んだ。


 お星さまの見える大きな穴の向こうに、黒い影が見えた。


 大きくなってきた。アレは、


「か、怪獣だぁっ!」

「アレはドラゴンですっ!」


 え、怪獣だよね。夢見は妖精さんを見る。妖精さんも夢見のことを見て目をパチクリさせた。


「真っ赤な怪獣だよ!」


「違いますアレはドラゴンです!」


「怪獣ですぅ~」


「どぅるぁぐぉぉんデス!」



 あ、大変! 怪獣が火を吹いてきた!

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