バレンタインクラブ3

cacaoのパイロット、カカはヴァルハラ地区の暗い路地でやさぐれていた。「なにがバレンタインだ!チョコレートだ!」落ちているドーナツスムージーの空き缶を蹴飛ばし怒鳴った。例によって彼は敗北を理由に解雇されカカオ別れしてしまったのだ。だから例によってヤツが現れる!「痛いゾ……」


カカ男はギョッとした!不気味な格好をした女が頭をさすりながら現れたからだ。紐水着を地下都市で纏いその上にコートを羽織った銀髪で赤目の女が現れ妙に背筋が冷える声で泣き言を言ったのだ。ナイトメアである!「ひどいゾ……。空き缶を蹴ってボクに当てるなんて……」「す、……すまん」


「いいよ……。でもかわりにさ」「かわりに?」「世界を壊してよ!」ナイトメアはいつのまにか取り出したノイズギアからチカラ・パワーリキッドをカカ男に注入した!チカラ・パワー液はカカ男の体をどんどん変質させる!「キミに物語の主役ロールをさせてあげるゾ!世界の破滅という物語の!」

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