005:ユグドラシル・アンサンブル

【タイトル】

ユグドラシル・アンサンブル


【ジャンル】

異世界ファンタジー、群像劇


【概要】

ファンタジー世界での群像劇。

街の中心に巨大な樹がある城塞都市『ユグドラシル』を舞台に、様々な人々が行き交う。

初めて街に出た農民少女、最強を目指す少年剣士、見習いの二世騎士、初めて祭事に携わる神官少女。

雇われ殺し屋、他国の騎士団長、大剣を振るう剣豪、強欲な貴族。

食べた者には永遠の命が与えられるという『世界樹の実』を巡って、世界樹都市は今日も賑わう。



【1話試作品】


カタカタと揺れる馬車の中で、農家の少女エルスフェルは目を覚ます。

どうやらいつの間にか眠ってしまったらしい。

「おう、起きたかお嬢ちゃん」

「んー……」

隊商の護衛として雇われた冒険者の男に声を掛けられ、寝ぼけた目をこする。

どうして馬車に揺られているんだっけと頭が考えたところで、急に意識がハッキリする。

「あっ、今何時!? もう着いた!?」

「おう、落ち着け。まだ着いちゃいねぇよ。けど、もう窓から見えてるぜ」

冒険者の男に言われ、エルスフェルはすぐさま窓に飛びついた。

遠くに街の城壁が見える。その城壁を大きく越える高さの木が見えた。

あの大樹がある街が、これからの目的地だ。

「あれが、世界樹……うわー、本当にすっごい大きい木なんだ!」

「お嬢ちゃん、本当に嬉しそうだな。世界樹都市がそんなに珍しいのか」

「あ、あはは…あたし、村から出た事がなかったから。つい嬉しくって」

ついはしゃいでしまった。冒険者の指摘には少し恥ずかしかったものの、やはり逸る気持ちは抑えられない。


エルスフェルは農民だ。普段は村で家族と共に畑仕事をして暮らしている。

自然豊かと言えば聞こえはいいが、辺境と言ってしまえばそれまでの、何の取り得の無い小さな村で育った。

齢14になろうという歳で、未だに村の外に出た事がなかった少女。

畑仕事は嫌いではないし、自分を育ててくれた老夫婦への恩もある。

それまで村の外へ出るということをあまり考えた事は無かったのだが、それでも外の世界に興味が無いわけではなかった。

そんな彼女が外へ出る機会を得たのは1週間ほど前のことだった。


自給自足が基本の村で、唯一村の外との繋がりを持っているのが、村にある商店が抱える隊商だ。

村で育てられた麦や野菜、狩人達が仕留めてきた魔獣の肉や皮、職人の手で作られた弓や鎌などを村の外へ売りに行き、代わりに外の世界の特産品を買い付けてくる。商店の一角にある特産品コーナーは、隊商が帰還するたびに大幅に品が入れ替わる。

珍しい果物が並ぶ事が有れば、壺や宝石といった工芸品が並ぶ事がある。

代わり映えすることのない村の中でほぼ唯一、定期的に変化が起こるこのコーナーを眺めるのがエルスフェルの楽しみの一つだった。

時には少ない小遣いを使って商品を買うこともある。

足繁く通っていることもあって、店主とは子供の頃から仲よくしていた。

そんな店主が、エルスフェルに声を掛けた。


「エルちゃん、隊商のお手伝いとして街に行ってみないかい?」

隊商メンバーの一人が怪我をしてしまったのだ。

幸い大きな怪我ではないが、その男は怪我したことを期に、後継者を育てる必要性を感じたらしい。

隊商メンバーはここ何十年と変わらなかったのだが、そろそろ変化を入れるべきと感じたのは店主も同じだった。

そこで村の若者を手伝いに連れ出そうと考えた店主が、真っ先に声を掛けたのがエルスフェルだった。

働き者で、村の子供たちのまとめ役である彼女ならば、将来性は抜群だ。

何より外の世界の品物にいつも興味を示す少女に、実際に村の外を見せてやりたいという思いもあった。

提案を受けたエルスフェルは最初戸惑ったが、後押ししたのは保護者である老夫婦だった。

外の世界へ興味を抱いていたのはとっくに気付かれていたようで、快く送り出してくれたのだった。

こうしてエルスフェルは、お手伝いとして次の隊商に同行することになったのだった。


街道にも魔獣が出るため、いつも近くの町の冒険者ギルドで護衛を雇っている。

この護衛依頼は定期的に出している為、安定した収入源として何度も引き受けてくれる馴染みの冒険者がいるということも初めて知った。

そのうちの一人で身の丈ほどの大剣を背負う男に、エルスフェルは物怖じせずに色々な質問をした。

男の方も好奇心旺盛な少女に、自分の冒険譚を混ぜながら様々なことを教えてくれた。

そんな日々が数日。村から南下する街道の旅は、魔獣に襲われることもなく平和な行程を進んでいる。

もうすぐ目的地の街だ。


高い城壁で囲まれた城塞都市でありながら、その城壁よりも遥かに高い大樹が街の中心にそびえ立つという、他に類を見ない特徴を持つ都市。

街の中心でありシンボルである大樹は「世界樹」と呼ばれ、いくつものおとぎ話のモチーフにもなっている。


城塞都市『ユグドラシル』。

通称、『世界樹都市』。

それが、エルスフェルが生まれて初めて訪れる、外の世界の街だった。



☆★☆★☆★☆★☆★


宿屋の窓から差す朝日の光によって、少年剣士ロイ・アレンスは目を覚ました。

城塞都市『ユグドラシル』にたどり着いたのが昨晩のこと。

修行と路銀節約のため、馬車を使わず街道を歩いてきたせいでさすがにクタクタだった。

ただ、幸いこの街は冒険者ギルドが存在し、街全体で冒険者を支援する仕組みが整っている。

西部城門の傍に、冒険者資格を持つ者ならば格安で泊まれる宿を見つけたロイは、資格を持つことを勧めてくれた友人に感謝しつつ、その宿に泊まったのだ。

起きたロイは身支度を整えつつ荷物を確認する。

以前、宿に泊まった時に泥棒に入られ、荷物を丸ごと盗まれてしまったことがあった。

以来、毎朝荷物のチェックをすることを欠かさないようにしている。

リュックの中身は僅かばかりの食料と路銀の入った小袋、最小限の着替え、冒険者資格を示すギルドカードに各種回復薬。

リュック以外のものといえば、自分の武器である二振りの刀。いずれも部屋の隅に佇んでいる。


「盗られたものはなしっと。まぁ、大したものを持ってるわけじゃないけどさ」


冒険者という割に荷物が少ないよな、と自分でも思う。

実際、ロイは冒険者の資格を持ってはいるが、積極的に未開の地や古代の技術が眠るダンジョンに向かう事はしなかった。

街から街へ旅しては、冒険者ギルドに寄せられている魔獣退治か盗賊討伐の依頼を受けて路銀を稼いでいたのだった。


少年の夢はとてもシンプルだった。

『最強の剣士』。

それが少年の、幼い頃からの夢であった。


男ならば一度は憧れる『最強』の二文字。ともすれば陳腐とさえいえるこの言葉に、ロイはとにかく強く憧れた。

村での勉学は決して良くは無かったが、剣の稽古だけは真剣にやった。

村を訪れた冒険者に勝負を吹っかけたり、森の魔獣と戦ったりといった幼少期を過ごしていた。

いつか必ず、最強の剣士として世界に名を轟かせる。

その情熱に突き動かされるままに、修行と称して厳しい訓練を己に課す毎日を送っていたのだった。


12歳になったとき、ロイは剣士として武者修行に出ることを決意した。

まだ早いと強く反対していた両親は村に駐在する騎士団の兵たちを差し向け、騎士たちに勝てたら旅に出ることを許すと宣告した。

ところが両親の予想に反して、子供であるロイは木刀で並居る騎士たちを打ち倒してしまったのだ。

紛れもなく村で最強となったロイのことを認めるしかなく、両親は二振りの刀を餞別にしてロイを送り出した。

辺境の村から街へ出たロイは、そこで出会った人物に冒険者資格を取る事を勧められた。

最強と認められるには、強者に打ち勝ち続けるしかない。

そして、そのために世界を旅するつもりならば必ず役に立つはずだからと。


実際、あまり学に自信がないロイにとって、冒険者ギルドの支援というものはありがたかった。

己の腕ひとつで成り上がる自分には性に合っていた。

ギルドの依頼をこなしていれば資格が継続できるということもあり、ギルドに舞い込む魔獣や盗賊退治の依頼をこなしながら旅を続けた。

時折、名の売れた冒険者と手合わせしたこともある。

これまで、そのほとんどに勝ってきた。

17歳となった今では、そこらの使い手より強い自信はある。しかし、まだ自分が最強には程遠いとも思っている。


14の時、旅の中で自分を打ち負かした人物が一人。その男は、まさに別次元の強さだった。

剣を抜いたその一瞬で地に叩き伏せられ、何が起きたのかは未だに分からない。

あれが世に言う、『達人』という領域。肌身で感じる、圧倒的な実力差。

そして、その男に言わせれば、自分程度の『達人』など世の中に腐るほどいる、と。


その言葉に、ロイは萎えるどころか、さらに心を燃やした。いつか必ず打ち勝ってみせると。

まずは『達人』の領域に踏み込んでみせると。その情熱は、今もなお消える事は無かった。


街から街へ、強者を探して旅を続けるロイが次に選んだ街が、城塞都市『ユグドラシル』だった。

2つの大国の国境にあり、貿易と交通の要。

魔獣の生息地である森や、古代のダンジョンが街の近くにあるという、特異な立地。

おまけに世界樹をはじめ、おとぎ話や伝説の類の話題に事欠かない、冒険者のためにあるような街。

常に多くの人が行き交うこの街ならば、まだ見ぬ強者に出会えるのではないか。


故郷から遠く離れたこの地にたどり着いたロイは、これからの予定について思案する。


「とりあえずは、この街のギルドに挨拶かな。

適当に魔獣退治でもすっかなー。さすがに金が少なくなってきたし。

あとは『達人』がいないか聞いてみよ。ギルドに強い奴がいるといいな!」


そこまで考えたところで、自分の腹が空腹を訴え出した。

腹が減っては戦は出来ぬ。腹満たされずして心もまた満たされず。

ロイはひとまず宿の食堂を利用しようと部屋を出たのだった。



☆★☆★☆★☆★☆★


「それでは、フランヴェルクからの騎士2名ですね。ようこそ、城塞都市『ユグドラシル』へ」

「ありがとうございまーす」


見張りの事務的な言葉に元気よく返事をして、見習い騎士ルカイト・フレンは城門を潜る。

面倒な入国審査も終わり、晴れて『ユグドラシル』の街へ足を踏み出す。


「ここが世界樹都市なんスね! あちこちに冒険者みたいな人がいるっスね!」

「騒ぐな、見苦しい」


同行者に冷たく言われるも、ルカイトは辺りを見渡すことをやめない。

ざっと見回しただけでも、分厚い鎧に身を包んだ男に、いかにも魔法使いですというローブを身に着けた女性、軽装に籠手を身に着けた獣人などが目に入る。

ルカイト達が入ってきた東部城門は、魔獣が生息する森に一番近い。恐らくはこれから、魔獣の素材を手に入れようと森へ向かうパーティなのだろう。

この門からフランヴェルク王都へと続くこの街道は魔獣が多く出没することでも知られている。

実際、ルカイト達もこの街にたどり着くまでに何度か馬車が襲われたのだ。

森と街道、魔獣の生息地へ向かう冒険者が頻繁に行き来する東部城門は、魔獣退治に精を出す冒険者たちで賑わう。

当然と言うべきか、若干荒くれ者が多い。そして、荒くれ者が多いということは、トラブルも多い。


「よーう姉ちゃん達、新入りかー?」

「俺らが街を案内してやろうかー?」


下卑た声が掛かる。その声は確かにルカイト達に向けられていた。

振り返ればガラの悪い男たちがニヤニヤとした表情をして近づいてくる。

その目はルカイト達…いや、正確にはルカイトの同行者に向けられている。


「不要だ。それと私は姉ちゃんではない」


同行者の不機嫌な声が響く。紛れもなく、太い男性の声だ。


「げっ、お前男かよっ!?」

「紛らわしいなオイ!?」

「ふん…髪が長いから女と見るとは、随分と単細胞なことだ。

おおかた、魔獣狩りの成果が芳しくなくて女探して気晴らしでも、といったところか?

もっとも、その程度の器では、そっち方面でも成果は見込めないだろうがな」


当てが外れて明らかに不機嫌になった男たち。

それを見た同行者、カトレア・リオナイトは呆れるようにため息をつき、そのまま流れるように毒を吐く。

思いもよらない暴言に対して一瞬思考が停止していた男たちだが、すぐに馬鹿にされたのだと気が付いた。


「あぁ!?舐めてんのかオォン!?」

「ふざけたこと抜かしてっと俺らがああ……ああああああっ!?」


怒りを露わにした男たちだが、カトレアに怒り散らす前に悲鳴を上げた。


いつの間にか、男たちの手足が凍り付いていたのだ。

男たちの腕は巨大な氷に覆われており、まるで氷塊に手を突っ込んだようだった。見るからに寒い。

足の周りも氷の塊が現れており、男たちは足がまったく動かせなくなっていた。


「ま、魔術…!?」

「いったい、いつの間に…!?」


よく見ればカトレアは腰に下げた剣を抜いており、剣の柄に埋められた宝玉が青く輝いていた。


「行くぞ」

「あー、いいんスか、あれ?」

「放っておけ、そのうち解ける」


カトレアは剣を鞘に納めると、そのままスタスタとその場を去って行ってしまった。

足を凍らされている男たちからの罵声が聞こえ、周囲の人間が何事かとカトレア達の方を見るが、その一切を無視してカトレアは進んでいってしまう。

ルカイトも慌ててカトレアを追いかけた。


「いやいやいや、街の中で氷魔法ぶっ放さないでくださいよ!」

「ぶっ放してはいない。殴りかかられそうになったから手足を封じただけだ」

「まだ殴られそうになったわけじゃないでしょーよ…」

「ああいう輩は放っておくと付け上がる。疑わしきはとっとと締め上げておくのが定石だ」

「うわー、騎士団長の発言とは思えねー…」


なおも歩き続けるカトレアに呆れながら、ルカイトは上司であるカトレアに続いて、街の中へと進んでいった。


『ユグドラシル』から東にある大国『フランヴェルク王国』。

騎士国家の異名を持つ王国には、大きく2つの騎士団が存在しているという特徴があった。

それぞれ方針が異なる2つの騎士団ではあるが、どちらも剣術と魔術を共に修め、魔法剣士としての訓練を受けているという点が共通している。

カトレア・リオナイトは、その片翼である『青狼騎士団』の団長である。

国王からある人物の監査を命じられたカトレアは、部下のルカイトを連れて『ユグドラシル』を訪れたのだった。


「っていうかカトレアさん。これで何回目っスか、女に間違われるの」

「数えるのも面倒だ」

「それで余計にトラブル増やしてんじゃないっスか? せめて髪切ればいいのに」

「髪を切るのは不吉だ」

「あー…そういうこと言っちゃうんスか?」

「昔から、髪を切るとどうにも良くないことが起きるからな」


中性的で端正な顔立ちと長い黒髪、そして女性のような名前のおかげで、カトレアは性別を間違われることが多い。

見知らぬ男が声を掛けてくることも珍しくはなかった。大抵は彼の声を聴いたところで引っ込んでくれるのだが。

既に年齢は30後半にもなっているはずなのだが、それを感じさせないほど若々しい姿を保っており、20代前半と言われても通じる容姿をしている。

実はエルフの血が入っているとか、吸血鬼なのではないか、と騎士団内では噂されていた。


「それよりルカイト。例の男爵のところには私が行く。お前は適当に街を歩いていろ」

「えーーっ!? なんでっすか!?

俺は確かに見習いっスけど立派な貴方の部下っスよ!? しかも貴方の甥っスよ!?」


カトレアが今回の任務で連れてきた…いや、押し付けられたというべきか。

部下のルカイト・フレンは、フランヴェルク王国にあるもう一つの騎士団『赤翼騎士団』団長スタンリー・フレンの息子である。

まだ正式な叙勲を受けていない見習いであるが、父のような騎士になるべく必死に訓練する彼の姿に光るものがあるということで国王の目に止まり、今回の任務に特例としてカトレアの下に付けられたのだ。

ちなみにスタンリーの妻はカトレアの姉にあたり、現在の両騎士団の団長は縁戚関係にある。

いずれは父の下に付くものと思っていたルカイトだったが、尊敬するその父に「俺の知らないものを見てこい」と言われ、叔父であるカトレアの下に付くことを承諾したのだった。

実はルカイトに経験を積ませようと、スタンリーが国王と共謀してカトレアを巻き込んだ結果こうなったのだが、当のルカイトはそれを知らない。


「お前にフォーマルな振る舞いが出来るのか?」

「うぐ…それはまぁ、ちょっと自信ないっスけど…」

「どうもヤツはガチガチの身分主義のようだからな。失礼な振る舞いをして館を追い出されでもしたら敵わん」

「うーん…」

「それに、街での情報収集は、お前の父の得意分野だった。

アイツは誰に対しても馴れ馴れしいが、その分住民から話を聞きだすのも上手かったからな。

ならば、お前に出来ないわけがあるまい?」

「父さんの? そう言われると…」

「男爵が何か悪事を働いているならば、痕跡がどこかにあるはずだ。

お前は住民からヤツの噂を出来るだけ集めてこい」

「了解しました!」


暗に仕事の邪魔にならないように追い払われているだけなことにも気付かず、ルカイトは街へ繰り出すことを了承した。

その後、落ち合う時間と場所を決めると、ルカイトはさっそく情報収集へと走り出して行った。

落ち着きなく駆けていく見習い騎士を見送り、カトレアは思わずため息をつく。


「あの能天気さは父譲りか。もう少し落ち着いてほしいが…英雄の息子という立場に溺れないだけマシか」


甥である部下が街中の人込みに紛れていったのを見届けたカトレアは、そのままスタスタと貴賓街へと足を向けるのだった。


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