風邪

夏休みの中盤に入り。紅乃は勉強を教えてくれた。事が起きた。それは紅乃が壊れた事だ。

「…ねえ風邪引いた。どこか壊れた。」

「えっと楽器になって緋…あ、確かに弦が張らない。…修理代たぶん一万以上するな。」

財布を確認する。…払えるのは払えるのだが高い。

「とりあえず楽器屋に行くぞ。」

駅から一時間ゆられて楽器屋に着く。あの爺さんが辞めてなければこんな事にならなかった。過ぎたことは仕方ない。

店員が来た。その店員はとても話しやすい人だった。

「あ、修理ですね。えっとナット交換と配線もしときましょう。」

「はいお願いします。」

「じゃあえっと三万となります。…これぶっちゃけて話しますと、下取りさせて頂きましてそれから新品を買った方がいいと思います。」

なんて余計なことを。頼む出てくるな。

「はい。こいつ一本だけで十分ですが何か。」

「はいじゃあ出しておきますので。ここに必要事項お願いします。」

とりあえず文句が出るが出してもどうしようもない。紅乃の声が小さく聞こえる。

「売らないよね。」

「売るもんか大体店員が悪い。」

必要事項が書き終わる。何だか一週間はかかるらしい。ので今週は弾けない。まあ待ってよう。

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