初めての海外の街

寝付けないながらもなんとか寝ることができた


いつも通り歯を磨いて、顔を洗ういつもの日常


海外にいるだけで、特別な日常に思ういつもと同じ僕


何をすればよく分からない海外2日目


とりあえず、銀行を探しに行こう


昨日は夜に着いたからきちんと街を見れなかったけど


今日はまだ始まったばっかで外はすごい晴れてる

紫外線だって日本の2倍で元気もりもり


こんな状況で外を歩かないのはお天道様に失礼ってもんだ


僕はバックパッカーの扉を開け外に出た


ガチャ...


って音は聞こえない横に開く自動ドアだった。


ウィーン


外を出た瞬間から坂坂坂


ここは坂が多くて街の中心部だってのに本当に坂しかない


近くにはテレビ塔のようなもの


このシティのど真ん中で逆バンジージャンプができるエリア


もちろん日本語は聞こえない。

皆、英語を喋っていて、何言ってるか I don`t know


僕が理解出来ていないのを見向きもせずに、青信号の棒人間はスクエアの中を歩いていた


「とりあえず銀行かな」


昨夜聞いた、日本人がいる銀行に向かうことに


銀行の自動扉はなかなか開かなかった。その理由は横の注意を見て初めて気づいた。


「ヘルメット・サングラスをつけての入店はお断り」


それに近い事が書かれていると思う。確証はないが英語を読めなくても絵から伝わる


ウィーン


ちょっとして扉が開いて僕は入店できた


胸に日本のマークがある日本人らしい人を見つけてその人がいるレーンで順番を待っていた。


彼は流ちょうな英語?を話しているけどやっぱ僕にはそれを英語と聞き取れる力はまだないや


そんなこんなで順番が来た


「こんにちはどうなさいましたか?」


日本語で質問された


「え、どうして日本語で?どうやって気づきました!?」


「日本人の顔だからですよ、あとは髪型かな?」


顔見るだけで日本人って分かるなんて日本にいたら身につかない気づきなんだろな


僕はなぜか日本人だと気づいた事に感動をしてしまった。


その人に銀行のカードなどの作り方を教えてもらい、ついでにIRDの申請の仕方もきちんと教えてもらえた。


1週間もあれば2つとも作れて働き始められるみたいだけど


ほとんどが申請してからの待ち時間で僕はこの暇をどう謳歌するかを考えなくてはならない。


お金はそんな使えないし、遠くにも行けないしな


そうだ、この銀行で働いてる日本人に聞こう。きっと何かいい答えをくれるはず


この暇の使い方をどうしようか相談してみて


彼が放った言葉は 「I don`t know(笑)」


彼は決め顔でそう言っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る